計測関連用語集

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ひずみ率(ひずみりつ)

(distortion rate) 測定器のカテゴリーによって定義が異なる。たとえば「ひずみ率計」というと、オーディオアナライザなどと同じ、音声信号の測定器である(カテゴリーは「映像・TV・ビデオ関連」、つまりテレビ・オーディオ測定器)。ひずみ率計をdistortion analyzer(ディストーション・アナライザ)というメーカもある。 「電圧・電流・電力測定器」の分野で、現場用の可搬型測定器の老舗メーカである共立電気計器株式会社の用語集には次の解説がある。「ひずみ率:波形のひずみの程度を表すもので、一般には高調波の実効値と基本波の実効値との比のこと」。 「ひずみ率の測定器」と「ひずみ(strain)の測定器(カテゴリーは「物理量測定器」の「ひずみ」)」は違う分野の測定器である。動ひずみ測定器、静ひずみ測定器、ストレインアンプなどがある。計測器メーカとしては共和電業や東京測器研究所がラインアップが多い。 distortionは外見・形・音などのゆがみやねじれの意味。電気(計測器)では「音のゆがみ」のことで、日本語では「ひずみ」と訳した。strainは「緊張、負担、ストレス、引っ張る」など多くの意味があるが、物を引っ張る(応力を加える)と変形する、これを「ひずみ」と呼んだ。つまり物理的な変位のこと。このひずみには動ひずみと静ひずみがあり、ひずみセンサであるひずみゲージの微弱な電圧信号はストレインアンプで増幅されてレコーダなどで記録される。 電気信号(音)と物の変形という、まったく違う物理現象を同じ「ひずみ」という日本語にしたために、計測器の初心者にはわかりにくい。また「ひずみ」と「歪」、「歪み」も、各メーカによって使い分けられているが、これらの表記の違いは明確ではない。 一般社団法人日本計量機器工業連合会の「2022/2023計量計測機器総覧」では、質量測定機器の分類(機種名)として「天びん」がある。「天秤」とは表記されていないので、業界では天秤ではなく天びんが通常の表記と推測される。ひらがなか漢字か、素人には難しい。

ピンクノイズ(ぴんくのいず)

(pink noise) 低周波になるほど大きくなる特性のノイズ。ピンクノイズジェネレータは音響機器の周波数特性(f特 )評価に使われる(通販で購入できる)。高周波になると小さくなる(パワーが周波数に反比例する)ので、フリッカ雑音と同様に「1/f(えふぶんのいち)ノイズ」とも呼ばれる。雑音にはその他に白色雑音(ホワイトノイズ)や熱雑音がある。 語源は音響のスペクトルがピンク色の光のスペクトルと似ていることによる。ホワイトノイズよりも低域のエネルギが強く、光にたとえると赤色っぽい「ピンク色」なので、ピンクの(音の)ノイズ。 ホワイトノイズが白色光(太陽光)のように全周波数を等しく含んでいるのに対し、ピンクノイズは「1/(fの2乗)ノイズ」(レッドノイズ)とホワイトノイズの中間的な性質がある。中間のスペクトルを光のスペクトルにたとえてピンク色と呼んだともいえる。ピンクノイズは、オクターブあたりのエネルギが全ての周波数で均等になるように調整された音である。低域が強調されて「ザー」という「雨音」や「滝の音」のような、自然界にある音に聞こえる。ピンクノイズは低域が強調された「赤みを帯びた色調の音」である。 ノイズのエネルギ(パワースペクトル密度)が周波数に反比例する1/fノイズは、分野によって以下の2つがある。同じ現象を別のいい方をしているのは、用途が違うからでもある。 1.フリッカノイズ(電子工学の用語):半導体素子内の電子の流れの不規則な変化(ドリフト)よるノイズなど。悪影響がある、ノイズの1種である。 2.ピンクノイズ(音響工学の用語):スピーカの試験などに使われる。リラックス効果のある自然音(雨音、滝の音など) のモデルとして利用される。悪いノイズではなく有効活用されている。

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