計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
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電子負荷抵抗器(でんしふかていこうき)

従来の摺動抵抗器などのように抵抗線を使用せず、電力損失部に半導体を使用した負荷抵抗器のこと。機械的な可動部分がないため、断線、接触不良や温度特性による変化などの問題が起こらない。また半導体方式なので、抵抗値の高速可変や遠隔制御などが行える。「電子負荷」または「電子負荷装置」と記載されることが多い。(株式会社高砂製作所の用語集より)

電流シンク(でんりゅうしんく)

電子負荷装置、バイポーラ電源の第2、4象限など、外部の電流を吸い込む機能。これと対で、電流を供給する機能を「電流ソース」という。(菊水電子工業の製品総合カタログ・用語集より)

電力アナライザ機能(でんりょくあならいざきのう)

電源のみで電圧、電流等の実効値や±ピーク値、直流(平均)や波高率(クレストファクタ)や歪率、有効電力、皮相電力、無効電力、力率、三相システムでは線間電圧や総合電力測定機能を行えるようにしたもの。(株式会社高砂製作所の「交流電源」用語解説より)

電力回生型双方向電源(でんりょくかいせいがたそうほうこうでんげん)

双方向電源に電力回生機能を備えた製品。双方向とは接続を変えずに出力電流をプラス(力行・充電)からマイナス(回生・放電)にシームレスに変えること。プラスとマイナスの2象限で動作する、シンク(吸い込み)ができる直流電源(※)。電力回生とは供試体から回生・放電した電力を抵抗で熱にして消費せず、装置の1次側(電力系統側)に返すこと。省エネ型として近年の計測用(直流)電源、直流電子負荷装置に導入されている。特に2010年頃からPV(太陽光発電)が普及し始めたとき、パワーコンディショナ(PVの中核となるインバータ装置)の性能評価に、ベンチャーや海外製品の回生電源が出回った。現在は自動車の電動化(EV)が活況のため、モータ、インバータ、バッテリの評価用に国内の計測用電源メーカや、パワーエレクトロニクス機器メーカが回生電源をラインアップしている。SiC(シリコンカーバイド)やGaN(ガン)などの新しいパワー半導体の進歩によって回生電源は今後も進化すると思われる。 (※)4象限で動作するものをバイポーラ電源という。