「AR-SA」の検索結果

計測器

カタログ倉庫

学び情報

2023/07/14
計測器は商品なので、形名 (かためい) 、品名などの名称があります。本稿は「計測器の形名」について考察する連載コラムです。前回はTDS3000シリーズ以降にオシロスコープの形名に基本仕様を示す数字が使われるようになったことを述べました。2000年代以降は形名の頭に、オシロスコープの機能を示す英字3文字が使われるようになります。DSO (Digital Storage Oscilloscope) 、DPO (Digital Phosphor Oscilloscope) 、DSA (Digital Signal/Serial Analyzer) 、MSO (Mixed Signal Oscilloscope) 、MDO (Mixed Domain Oscilloscope) などの文字列です。マイクロプロセッサの普及やデジタル通信の高速化を背景に、デジタルオシロスコープがロジックアナライザやスペクトラムアナライザなどの機能を吸収して、これらの形名は出現します。どんな由来がオシロスコープの形名 (シリーズ名) にあるのか、今回もアナログオシロスコープ時代から話します。

市場動向

2024/04/11
自動車の安全・安心対策は自動車そのものを技術進化させることで高度化し、事故件数や死亡事故の発生を抑制してきました。一方、不幸にして事故が発生した際には、事故の発生状況を画像で再確認できる装置や、車両情報を収集し記録することで、事故発生状況の分析をより科学的に分析することが可能になりました。その代表例が、ドライブレコーダ、バックモニタ、EDR (Event Data Recorder) です。また、送迎車で散発している幼児置き去り事故の対応として幼児置き去り検知装置が義務化されました。 本稿では、先ず、自動車用記録装置が導入された背景を述べます。その後に、記録装置の代表例である、ドライブレコーダの出荷状況、装着率を紹介します。その後に、後退時車両直後確認装置の要件・装着率を、EDRについては要件について解説します。参考情報として、国連の相互承認協定における採用状況を紹介します。また、米国でのEDR導入状況について紹介します。置き去り検知装置の方式や要件・機能と事故自動緊急通報装置を概説します。最後に、自動車用記録装置関連の計測器を紹介します。
2022/01/27
自動車アセスメントで評価する項目として予防安全性能評価と衝突安全性能評価があります。予防安全のシステムとしては車線逸脱抑制や被害軽減ブレーキなど、衝突安全では車体構造などによる乗員の保護と衝突時の衝撃を吸収するエアバッグシステムやシートベルトなどがあります。本稿では衝突安全の主要な機能であるエアバッグシステムについて解説します。先ずエアバッグの歴史を紹介します。その後にエアバッグシステムの動作原理や構成する部品 (インフレータやクロックスプリングなど) を概説します。運転席・助手席だけでなくサイドカーテンエアバッグや、側突・歩行者を検知するセンサ、またECUの基本構成や機能も説明します。最後にエアバッグシステムの開発に関連する計測器類を紹介します。
2021/02/17
近年、車両システムの高度化に伴い、自動車に搭載されるECUの数は増加の一途です。高級車種では100個以上のECUが搭載されているようです。昨今の自動車には、安全性や利便性向上のために様々な機能が追加されるようになり、ECUのソフトウェア開発規模や複雑さが増大し、また多くの機能を一社で開発することは難しくなってきました。そのため、開発期間やコストの抑制、品質の安定化が急務となっていました。 このような背景から欧州において自動車のソフトウェアを標準化するAUTOSARが設立され活動が始まりました。本稿ではAUTOSARの歴史や利点、体系などを概説します。特に仕様(クラシックプラットフォームやアダプティブプラットフォームの基本的な考え方)についてはわかり易い言葉を選んで説明しました。最後に日本の動向を述べ、関連製品(ソフトウェアツール)を紹介します。
2021/01/18
公益財団法人 交通事故総合分析センタが公表している統計データによると、交通事故の発生件数や負傷者数は平成15年以降は減少傾向にあるものの、死者数については下げ止まり感があります。死者数は歩行者や自転車、二輪車の割合が7割以上を占めています。自動車は各種の法規に準拠して設計され認証を受けた後に販売されていますが、より安心・安全な自動車開発の促進を目的にした自動車アセスメントが実施され、法規以上の安心・安全な自動車の普及が進んできました。 本稿では、まず自動車の安心・安全を評価する自動車アセスメントが導入された背景や評価方法を概説します。次に、日本の自動車アセスメントの評価項目や方法などを図表を使って示し、自動車の安心・安全を向上させる機能について説明します。今後の見直しによって適用される要件についても簡単に触れます。最後に関連する計測器として、自動車の安全試験に使われている高速度カメラを紹介します。
2017/10/31
計測器・測定器に関する市場動向レポートです。ウェアラブルデバイスは個人用途の時計・ヘルスケア商品のようなものだけでなく、産業分野でも実用化が始まってきています。なかには、働き方改革に結び付け、業務改善としての訴求を行なうサービスも登場してきました。この動向は、クラウドサービスやIoTが後押しをしているものだと言われています。ウェアラブルデバイスの市場、搭載されている技術動向を概観し、開発で活躍する測定ソリューションをご紹介します。