「自動車」の検索結果

学び情報

2022/11/14
TechEyesOnline編集部はオシロスコープ全体を俯瞰し、用途を周波数帯域別に整理した。ボリュームゾーンである1GHz帯域/4chの各社モデルの仕様と、シリアルバス解析機能を比較表にした。2000年以降のオシロスコープの新しい潮流(新しい機種群の出現)による、最近20年の歴史について概説した。利用者や使い方など市場の変化も簡単に述べた。オシロスコープはアナログ波形だけでなくロジック信号を観測し、プロトコルアナライザのようにシリアル通信の内容を翻訳表示し、特定の通信方式のジッタやアイパターンが規格に合致しているか、適合性試験(コンフォーマンステスト)ができるようになった。多機能になったオシロスコープの選定には、ユーザは自分のやりたいことの明確化と、ある程度の知識やスキルを求められるが、各メーカが多彩な製品群を発売しているので、利用者の選択肢は広がった。本稿が選定の一助になれば幸いである。
2022/03/30
株式会社エヌエフ回路設計ブロック(以下エヌエフ回路)は老舗の大手計測器メーカで、電子計測器、電源機器、電子デバイス、カスタム機器・応用システムをつくっている。電子計測器では周波数特性分析器や微小信号測定器というオンリーワン製品があるが、計測用電源でも国内トップクラスである。特にバイポーラ電源は数十年の歴史がありラインアップが多く、顧客の需要に応えて製品追加やモデルチェンジを行っている。最近では広帯域モデルの高速バイポーラ電源の新製品HSA42012/42014を2020年に発売している。エヌエフ回路のバイポーラ電源の歴史、新製品開発の背景、今後の展望などを具体的なアプリケーションも交えて、同社 市場開発営業部 マーケティング営業企画グループ セールススペシャリスト 佐藤公治氏とパワー事業部 開発第3部 開発第3-1グループ グループマネージャ 家本悠氏に伺った。本稿ではバイポーラ電源とは何かも簡単に解説する。
2021/05/31
電気エンジニアが使用するミドルクラスのオシロスコープは数百MHzの周波数帯域が多かったが、近年のシリアル伝送の高速化などで1GHz〜2GHz位までカバーする機種が増えた。また、時間軸だけでなく電圧も精度よく測定したいという需要によって高分解能モデル(ADコンバータを従来の8ビットでなく10ビットや12ビットに性能アップ)が登場した。さらに2019年〜2020年にかけては各社が多チャンネルモデルを発表した。8chオシロスコープは1993年の登場以降、横河計測のオンリーワンモデルであったが、ここにきて自動車市場の需要などもあり主要オシロスコープメーカが参入した。TechEyesOnline編集部では現役8chモデル5機種の主な仕様の比較表を作成した。オシロスコープの最新動向として各社の8chモデルの概要を紹介する。
2020/11/18
70年前に創業し、産業用電源を製造・販売している株式会社高砂製作所(以下、高砂製作所)は、国内初の技術を搭載した電源を次々に開発・提供してきた業界のパイオニアである。1959年の半導体直流安定化電源の開発から始まり、1966年に半導体化周波数交流安定化電源、1991年にワイド入力・ズーム出力直流電源、1993年にはアナライジング機能を付けた交流電源と、他社に先駆けた製品を発売してきた。2000年から発売した回生型モデルに続く製品として、2017年に電力回生型 双方向直流電源RZ-X 10kWモデルを発売し、その拡充として2020年10月に大容量100kWモデルを発表した。新製品開発の背景や今後の展望などを、技術本部 商品技術部の大沼 政和氏と営業本部 本社営業部 宮崎 裕久氏に伺った。
2018/08/08
自動車産業は大きく変化しつつあります。最近のトレンドとして、電動化(EV)、自動運転、カーシェアリングなどがありますが、なかでも電動化は、自動車の評価項目に従来は無かった電気測定が大きな比率を占めようとしています。モータ、インバータ、リチウムイオン電池など新しい装置を搭載した自動車評価を中心に、各計測器メーカのこれら分野に対する取り組み・測定ソリューションを紹介いたします。

市場動向

2023/05/30
ETCに関する技術を紹介します。最初に導入の背景や普及状況を解説します。その後に、システム構成や個々の技術を概説します。ETCシステムがDSRC(狭帯域通信)で情報を授受する仕組みや、車載器の構成などを示します。さらに、今後、普及すると見込まれるETC2.0やETCに関連した情報を紹介します。ETC2.0車両運行管理支援サービスなどのTEC2.0で追加されたサービス、圏央道の料金割引、ビッグデータの活用などを説明します。ITSスポットやETC2022年問題(スプリアス対応)、ETC2030年問題などにも触れます。最後にETCの技術に関連した計測器を紹介します。
2023/04/28
「モータ(motor)」は一般的には電気モータのことを「motor」と捉えられますが、電気や燃料をエネルギ源として、回転運動や往復運動に変換する機構の総称です。端的に言えば、「原動機」となります。オートバイや自動車は動力源として内燃機関が使用されるので、例えば「motor race」のことを「自動車レース」と訳されます。近年の自動車では多くのモータが使用されています。また、カーボンニュートラルに対応するため、電動化が進展しつつあり使用されるモータは増加の一途です。一般的な内燃機関の熱効率は40%前後ですが、モータの効率は80%を超えます。各所の情報によると車両一台当たり100個以上のモータが使用される例もあります。本稿では「電気モータ」に絞った情報を紹介します。
2023/03/27
「道路」とは人や車両が行き来するために設けられた地上の通路です。単なる人と物の移動にとどまらず、社会・経済・生活・文化の発展に寄与した交通のネットワークと言えます。近年の道路に関係するキーワードの「自動運転」、「CASE1」、「MaaS2」を見聞きすることが多いと思います。いずれの分野でも「道路」が規範となっています。本稿では道路の歴史、道路に関する法令を概説します。また、道路の構成や延長距離、利用状況を紹介します。日本で一番長い国道や、道路の管理者と費用負担を示します。その後に、舗装道路の構造や工事用車両について述べます。道路に関する技術動向として、建設機械の脱炭素化や遮熱性舗装、トンネル内照明のLED化などを解説します。最後に道路の技術に関連した計測器を紹介します。
2023/02/27
物を「くっつける技術」は身の回りの多種多様な製品に適用されています。「くっつける技術」を「接合技術」としてまとめると、大きく3つの手法に分類できます。先ず、「ボルト」や「リベット」などによる「機械的な締結による接合」、次に、なじみのあるスポット溶接など、金属材料の特性を生かした溶接「冶金的な接合」、3つ目は接着剤などを使用する「接着剤接合」となります。自動車においても、上記の接合手法は部品単品の製造のみならず、組み立てまで多くの箇所で適用されています。本稿では「接合技術」の中で、特に金属材料を接合する「冶金的結合」を中心に解説します。先ず、各種結合の比較を行います。次に、溶接の歴史を概説し、その後に、溶接技術の概要や接合の原理を解説します。あわせて、主要な溶接技術を紹介します。融接技術として「アーク溶接」、「電子ビーム溶接」、「レーザー溶接」、「スポット溶接」など、圧接技術として「アプセット溶接」、「熱圧着」、「摩擦攪拌溶接」などを紹介します。最後に溶接技術に関連した計測器を紹介します。
2023/01/31
鉄道はモータリゼーションの多様化にともなって、局所的には事業環境が厳しくなっています。この傾向は日本だけでなく、世界各地でも散見されます。しかしながら、鉄道の本質的な特徴である大量輸送、高速性、安全性、カーボンニュートラル対応などは他の交通手段に比べ優れています。今後も鉄道に期待されることは都市部における公共交通機関としての機能や長距離間の貨物輸送力です。一方で、鉄道を趣味とされている方が多数います。本稿では鉄道の黎明期における歴史を紹介します。その後、鉄道に関する固有の技術や鉄道のエレクトロニクス化について解説します。具体的な技術としては、軌間、車両の構成や番号、電動機などを説明します。台車、駆動装置、き電、勾配には特長があります。エレクトロニクスでは、リニアモーターカーや安全システムを述べます。安全システムにはATS、ATC、ATO、TASC、CBTCなどの仕組みがあります。最後に鉄道に関連した計測器を紹介します。