TechEyes

2017/09/06

市場動向レポート 「過渡現象を「見える化」する計測技術」2015年1月号 TechEyes Vol.09

注 : 本記事は、TechEyes 2014年11月号にて発刊された内容をそのまま掲載しておりますので、現在とは異なっている場合があります。


近年「見える化」という取り組みについて、さまざまな手法が提案されています。書店などに行くと、この類の雑誌はすっかりおなじみになった感があります。見える化の取り組みは、企業経営や企業活動としての現状や実績など、捉えにくい作業や状況を定量的に見えるようにしておくことで、迅速に問題解決を図ろうとすることを指して言うことが一般的です。計測の分野でも見える化に対する計測手法の開発が活発になってきました。電磁波ノイズの見える化は、その代表的な取り組みの一つです。今号では計測分野における「見える化」に焦点を当てて、計測ソリューションの最新動向をご紹介します。


過渡現象を観測したい要求が高まる

図1. イミュニティ

製品開発における障害解析で一般的なものはEMC測定です。EMCは大きくは二つの特性から成り立っています。一つは、機器自身から妨害波が放射される特性で、エミッションと呼ばれています。日本では電波法などにより規制されているのが有名です。もう一つが、外来ノイズなどからの妨害耐性として、イミュニティがあります(図1)。エミッションやイミュニティには国際的に規制された規格があります。今号ではEMCについては詳しく触れませんが、機器開発では各国法令で定義されている電磁波規制にエミッションが準拠することはもちろんです。近年では機器のイミュニティ性能を高めるノイズ対策が重要となってきています。例えば、重要性が高まっている分野としては自動車向けの車載機器です。車載機器は、エンジンやモータなどからの伝導性エミッションノイズや各種無線機器からの放射性エミッションノイズ、極寒環境や高温・高湿環境下に置かれるなど、多くの影響を受けています。車載機器は安全上高い信頼性を求められますので、機器自身に十分なイミュニティ耐性を確保する重要性が増しています。


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