2025/09/10
計測器は商品なので、必ず形名(かためい)や品名(ひんめい)などの名前があります。本稿は「計測器の形名」について考察する連載コラムです。前回はオシロスコープについて述べましたが、今回から通信計測器※1について国産メーカを例に説明します。大手計測器メーカの安藤電気は1970年代後半から法則性がある形名を使い始めました。形名の基準をつくったと思われます。形名規定は社外に公開されませんが、筆者が知る限りを紹介します。同社の看板製品であるプロトコルアナライザは時代の要請に応えて性能を進化させ、1980年代には国内No.1になります※2。時代背景も含めてデータ通信の代表機種について触れます。最後に品名について考察します。
2023/07/14
計測器は商品なので、形名 (かためい) 、品名などの名称があります。本稿は「計測器の形名」について考察する連載コラムです。前回はTDS3000シリーズ以降にオシロスコープの形名に基本仕様を示す数字が使われるようになったことを述べました。2000年代以降は形名の頭に、オシロスコープの機能を示す英字3文字が使われるようになります。DSO (Digital Storage Oscilloscope) 、DPO (Digital Phosphor Oscilloscope) 、DSA (Digital Signal/Serial Analyzer) 、MSO (Mixed Signal Oscilloscope) 、MDO (Mixed Domain Oscilloscope) などの文字列です。マイクロプロセッサの普及やデジタル通信の高速化を背景に、デジタルオシロスコープがロジックアナライザやスペクトラムアナライザなどの機能を吸収して、これらの形名は出現します。どんな由来がオシロスコープの形名 (シリーズ名) にあるのか、今回もアナログオシロスコープ時代から話します。
2023/07/07
計測器は商品なので、形名(かためい)、品名などの名称があります。本稿は「計測器の形名」について考察する連載コラムです。前回は形名の定義から始まり、2つの種類を具体例で示しました。今回はオシロスコープの形名の変遷をアナログオシロスコープ時代から話します。現在のオシロスコープは、ほとんどの計測器メーカが全世界共通の命名法則に従う珍しい形名で、2000年代からそうなりました。高速A/D変換器が進歩してオシロスコープに搭載された1990年代は、各社の形名に統一感はありません。画像処理DSPの採用によってデジタルオシロスコープの波形表示がアナログオシロスコープと遜色がなくなったTDS3000以降に発売されたモデルから、次第に各社の形名に共通の法則が広がりました。デジタルオシロスコープの歴史が形名に表れています。
2023/01/23
計測器は商品なので、必ず名前があります。名前には形名(かためい)、品名(ひんめい)などがあります。本稿は「計測器の形名」について考察するコラムです。第1回は形名とは何かから始まり、計測器の形名の例、命名の法則を紹介します。形名はそのメーカが自由に、独自に決めます。形名を眺めながらそのメーカの製品群を思い浮かべ、形名の付け方について考えます。各社の形名の意味は公開されませんから、製品一覧や新製品から推測するしかありませんが、形名にはそのメーカの特長が現れていると思います。
2023/01/09
校正に関するトピックスです。握る位置によって、どのくらい締め付けトルクに差が生じるのか検証してみました。