「CK-S」の検索結果

学び情報

2023/12/27
オシロスコープの周波数帯域別の販売台数は2021年に「1GHz以上」が「1GHz未満」より多くなった。4.5桁以下のデジタルマルチメータの台数は過去5年間で減少し、6.5桁は(すでに5.5桁より台数が多く)年平均数%で伸びている。このようなデータを元にフルークは2023年春にマルチプロダクト校正器の新シリーズ55x0Aを発売し、秋にはオシロスコープ校正オプションを発表した。10月にフルーク 校正器営業部(品川)で開催された「オシロスコープ校正の基礎セミナー × 新製品発表会」では、大手オシロスコープメーカや校正事業者のデータを披露して、それらを背景として発表した新製品のデモやハンズオンが行われた。校正器のトップベンダとして熟知するオシロスコープやDMMの動向や、オシロスコープ校正の周波数帯域の向上(2GHz)、立ち上がり時間とSSB位相雑音の改善、VSWRの仕様化、6.5桁DMMでTUR 4:1、大電流アプリケーション(30A/1500A)などの新製品の特長を、TechEyesOnline取材班がレポートする。
2023/06/06
直流安定化電源はエレキの設計技術者にとって必須の測定器である。電気機器は様々な電圧/電流で駆動されるため、小規模な電子回路の実験に使う出力容量が小さいモデルから、パワーエレクトロニクス機器の評価に使うkWクラスの中型・大型モデル、EVの試験に使う100kW以上の超大型モデル (双方向回生電源など) まで、多くの電圧/電流レンジの機種群が発売されている。直流電源は従来のドロッパ (シリーズレギュレータ) 方式と1970年代以降に普及したスイッチング方式が用途によって使い分けられる。スイッチング電源は当初は単一レンジだったが、2000年頃にワイドレンジ (メーカによってオートレンジ、ズーム電源) が登場した。現在はワイドレンジが主流になったため、主要4社のベンチトップの中型モデルの比較表をつくった。
2022/11/14
TechEyesOnline編集部はオシロスコープ全体を俯瞰し、用途を周波数帯域別に整理した。ボリュームゾーンである1GHz帯域/4chの各社モデルの仕様と、シリアルバス解析機能を比較表にした。2000年以降のオシロスコープの新しい潮流(新しい機種群の出現)による、最近20年の歴史について概説した。利用者や使い方など市場の変化も簡単に述べた。オシロスコープはアナログ波形だけでなくロジック信号を観測し、プロトコルアナライザのようにシリアル通信の内容を翻訳表示し、特定の通信方式のジッタやアイパターンが規格に合致しているか、適合性試験(コンフォーマンステスト)ができるようになった。多機能になったオシロスコープの選定には、ユーザは自分のやりたいことの明確化と、ある程度の知識やスキルを求められるが、各メーカが多彩な製品群を発売しているので、利用者の選択肢は広がった。本稿が選定の一助になれば幸いである。
2022/03/30
株式会社エヌエフ回路設計ブロック(以下エヌエフ回路)は老舗の大手計測器メーカで、電子計測器、電源機器、電子デバイス、カスタム機器・応用システムをつくっている。電子計測器では周波数特性分析器や微小信号測定器というオンリーワン製品があるが、計測用電源でも国内トップクラスである。特にバイポーラ電源は数十年の歴史がありラインアップが多く、顧客の需要に応えて製品追加やモデルチェンジを行っている。最近では広帯域モデルの高速バイポーラ電源の新製品HSA42012/42014を2020年に発売している。エヌエフ回路のバイポーラ電源の歴史、新製品開発の背景、今後の展望などを具体的なアプリケーションも交えて、同社 市場開発営業部 マーケティング営業企画グループ セールススペシャリスト 佐藤公治氏とパワー事業部 開発第3部 開発第3-1グループ グループマネージャ 家本悠氏に伺った。本稿ではバイポーラ電源とは何かも簡単に解説する。
2021/05/31
電気エンジニアが使用するミドルクラスのオシロスコープは数百MHzの周波数帯域が多かったが、近年のシリアル伝送の高速化などで1GHz〜2GHz位までカバーする機種が増えた。また、時間軸だけでなく電圧も精度よく測定したいという需要によって高分解能モデル(ADコンバータを従来の8ビットでなく10ビットや12ビットに性能アップ)が登場した。さらに2019年〜2020年にかけては各社が多チャンネルモデルを発表した。8chオシロスコープは1993年の登場以降、横河計測のオンリーワンモデルであったが、ここにきて自動車市場の需要などもあり主要オシロスコープメーカが参入した。TechEyesOnline編集部では現役8chモデル5機種の主な仕様の比較表を作成した。オシロスコープの最新動向として各社の8chモデルの概要を紹介する。

市場動向

2024/04/15
2024年1月31日~2月2日に東京ビッグサイトでは17の展示会が同時開催された。工場などの機器の制御に使われるEtherCATは、国内外の自動車や半導体製造装置メーカに導入が進む。計測と制御の総合展示会IIFESで、産業用ネットワーク団体として世界一になったEtherCAT Technology Groupの日本代表に話を伺った。日本カノマックスは多点式アネモマスター風速計を2021年にモデルチェンジし、部屋の各所の風速・温度分布を可視化するソフトウェアとの組み合わせで顧客ニーズに応える。世界中の他社より優れたModel 1580 / 1590の性能を、国内唯一の冷凍・空調・暖房機器の展示会HVAC&R JAPAN会場から紹介する。WELL-BEING TECHNOLOGYはひとに寄り添う「ウェルビーイング」の製品・サービスの総合展として初開催された。可変抵抗器の老舗、帝国通信工業はカーボンインクの技術を生かし、医療・ヘルスケア分野に参入した。同社の生体センサを使ったS’UIMINの脳波計測、ファーストスクリーニングのナトカリ比測定器(P-Scanシリーズ NaK Checker)を取材した。今回も最新の技術動向、オンリーワン製品について、計測の切り口でレポートする。
2020/01/28
TechEyesOnline取材班(TEO)は2019年11月27日(水)~29日(金)に東京ビックサイト西1~4ホールで開催されたIIFES(アイアイフェス)2019を回りました。従来の「システム コントロール フェア/計測展TOKYO」は「IIFES(Innovative Industry Fair for E x E Solutions」と名称変更し新たなスタートを切りました。PA(プロセスオーメーション)と計測器の総合展であることに変わりはありませんが、電機・計測産業を核とする産業界の最先端技術が集う場です。TEOは計測に焦点をあて、この展示会ならではの国内外リーディングカンパニーの製品を取材しました。まだ法令化されていないながら導入が進む新コスモス電機の空間ガス検知器、八洲貿易が33年前から輸入販売している校正用標準器のJOFRA温度キャリブレータ、発電所の定期検査では必需品、GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ(Baker Hughes)のDruck圧力校正器を紹介します。