2020/07/07
LCRメータの基礎と概要 (第2回)
【コラム】各社のLCRメータ、インピーダンスアナライザ
国内外のさまざまな測定器メーカからLCRメータなどのインピーダンス測定器が販売されている。それぞれの測定器メーカの製品仕様は自社の狙いに合わせている。
ここでは国内で販売されている主なLCRメータについてインピーダンスアナライザを含めての本体とテストフィクスチャのラインアップを示す。
LCRメータ | Cメータ |
インピー ダンス アナライザ |
LCRメータ/Cメータ/ インピーダンスアナライザ用 テストフィクスチャ |
||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
デスク トップ型 |
ハンド ヘルド型 |
リード部品用 | 広帯域チップ部品用 | ピンセット型チップ部品用 | ケルビンクリップリード | 4端子ワニグテストリード | DCバイアス電圧ユニット | DCバイアス電流ユニット | 誘電体用 | 液体用 | |||
キーサイト・テクノロジー | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||
日置電機 | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
エヌエフ回路設計ブロック | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
GW INSTEK | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||||
Stanford Research Systems | ○ | ○ | ○ | ||||||||||
Wayne Kerr Electronics | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
桑木エレクトロニクス | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | |||
CHROMA ATE | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
Rohde & Schwarz | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ||||||||
三和電気計器 | ○ | ○ | |||||||||||
アデックスエール | ○ | ○ | |||||||||||
RSTエンジニアリング | ○ | ○ | ○ | ||||||||||
エイミック | ○ | ○ | |||||||||||
注)桑木エレクトロニクスはWayne Kerr Electronicsとエヌエフ回路設計ブロックの合弁会社である。 |
LCRメータを使うための基礎知識などは測定器メーカや大学から提供されている。LCRメータを利用する際に役立つので紹介する。
情報掲載元 | 解説ドキュメント | 入手法 |
---|---|---|
キーサイト・テクノロジー | インピーダンス測定ハンドブック | メーカのホームページに掲載 |
日置電機 | インピーダンス測定の手引き | メーカのホームページに掲載 |
エヌエフ回路設計ブロック | LCRメータを用いた電子部品の測定 |
メーカに冊子を請求 書籍「計測トラブル110番」に同様の記述がある |
群馬大学 |
インピーダンス測定 (執筆:青木 均 客員教授) |
小林春夫教授研究室のホームページに掲載 |
群馬大学 |
アナログお役立ち実験室 第1回 インピーダンスの計測 (執筆:遠坂 俊昭 客員教授) |
群馬アナログナレッジのホームページに掲載 |
ヒューモラボラトリー |
やる夫で学ぶインピーダンス計測 ダイジェスト版 |
ヒューモラボラトリー「HUMO塾」ホームページに掲載 |
LCRメータなどのインピーダンス測定器を用いた装置の測定確度を確認するためやLCRメータ本体の校正を行うにはインピーダンス値の判った標準器が必要となる。日本国内で入手が可能なインピーダンス標準器や校正用治具を下記に示す。
4端子対 標準 コンデンサ |
4端子対 標準 インダクタ |
4端子対 標準 抵抗器 |
4端子対 オープン 終端 |
4端子対 ショート 終端 |
|
---|---|---|---|---|---|
キーサイト・テクノロジー | ○ | ○ | ○ | ○ | |
サンジェム | ○ | ○ | ○ | ||
IET LABS(旧GenRad) | ○ | ○ | |||
Andeen-Hagerling | ○ |
上記以外に過去にインピーダンス標準を作っていた測定器メーカや部品メーカがあり、現在でも校正標準として使われているものがある。