2024/03/11
本記事では、一般的な呼称のメモリレコーダに分類されるスコープコーダを理解する上で必要な基礎知識を、測定事例や使用上の注意点も含めて4回に分けて解説する。
第4回は、ロジック入力モジュールとロジックプローブ、車載ネットワーク用モジュールを解説する。DL950のFFT解析機能を、代表的な小野測器のFFTアナライザとの比較表で違いを示す。
一般的なノウハウとして波形測定する際のノイズ対策や、交流電源が利用できない環境でポータブル電源を使用する時の留意点を述べる。ノイズ対策の基本的な考え方や具体的な手段を表にした。電子機器のノイズ対策を学びたい方の参考となる解説書も紹介する。
統合計測ソフトウェアプラットフォームIS8000によって、他社計測器を含めた計測システムを構築し、PCで波形観測する事例を図で示す。PCへのデータ転送の方法や、外部ストレージ使用上の注意点も述べる。
スコープコーダが多く使われるメカトロニクス機器やパワーエレクトロニクス機器での利用事例を多く紹介する。
記事を読むための特別な事前知識を必要としない、初めてスコープコーダを使用する人が学ぶための内容になっている。
2020/07/14
校正用標準器の代名詞であるFLUKEブランドは、世界の電気標準室で必ず使われている業界標準である。近年では電気から物理量である温度・圧力の校正分野に機種群を拡充してきたが、昨年(2019年)8.5桁の高精度/高確度デジタルマルチメータ(DMM)を18年ぶりにモデルチェンジし、従来のプロダクトラインには無かったモデルを新しくシリーズ化した。今回、紹介するDMMは、各社の標準室に採用されている同社の電圧・電流・抵抗の校正器(5700Aシリーズなど)と校正管理ソフトウェアによって、校正室の最新の課題解決を更に進めるものとなっている。株式会社TFF フルーク社 校正器営業部 営業部長 矢野陽太氏、マーケティング 蜷川晴伸氏、プリセールス・エンジニア 馬渕瑶子氏にお話を伺い、デモをお願いした。
2019/11/13
皆さんは、もう8K映像を体験しただろうか。2018年12月から 「新4K8K衛星放送」が開始されたので、楽しまれている方も居られるだろう。筆者は以前、NHK技研公開の8Kシアターで、フルスペック8K対応プロジェクタによる超高精細映像と、22.2マルチチャンネルによる3次元音響を体験したが、その圧倒的な臨場感と奥行きを感じさせる立体感は、今でも記憶に残っている。2020年は、東京オリンピック・パラリンピックが開催されるが、パブリックビューイング会場が設置され、超大型スクリーンによる8K映像が各所で楽しめるのではないだろうか。また、家庭でも市販のテレビで8K放送番組を視聴者が楽しんでいることが、期待されている。8Kプロジェクタやテレビの映像評価に欠かせないのが、デジタルビデオ信号発生器だ。本稿では、ビデオ信号発生器の業界で、草分けに属するアストロデザイン株式会社を取材し、最新モデルVG-879とVG-886の2機種について、広報制作室 大内彩世氏と、営業一部 大島直之氏に、話を伺った。
2019/07/03
現場測定器の代名詞とも評される、FLUKEブランドは、目立つ黄色い筐体をした、いかにも堅牢なハンドヘルドのマルチメータなどで際立つ存在だ。最近では、特に、工業用の画像処理技術を駆使した、工業用内視鏡(ビデオスコープ)やサーモグラフィカメラなどで、品揃えを拡充してきた。そのフルークが、この令和元年5月にユニークなカメラを発売した。今回、紹介する、超音波を可視化する産業用超音波カメラがそれだ。人間の耳では聞こえなかった音を多数のセンサマイクがセンシングして、音源を可視化してくれる。工場に配管されている圧縮空気システムの漏れ探査などに、新たな技法を提供する。株式会社TFFフルーク社 マーケティング部 村井瑛二氏にお話を伺い、製品デモをお願いした。
2017/11/16
日置電機株式会社 (以下、日置電機) から、コンパクトな筐体のパワーアナライザ PW3390が提供された。測定シーンを選ばすに高確度に電力解析が行なえるのが特長だ。日置電機のテクニカルマネージャーの中山氏に、パワーアナライザ PW3390の開発経緯や製品特長、測定アプリケーションなどを聞いた。