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市場動向

2023/06/30
この記事は、2020年11月に公開した「車載ネットワークの歴史と規格概要~CANからLIN、FlexRay、CAN FDまで」を改版したものです。 今や、車両に搭載されているほとんどのECUに通信手段が搭載されています。2輪車でも中型大型車で採用が進んでいます。本稿では通信手段の中でも、日本や欧米で生産されている車両のほとんどに適用されている通信プロトコルCANを主に、導入されてきた経緯や現状について概説します。 始めに車両内ネットワークが導入された背景や歴史を述べてから、CAN規格の概要を説明します。CAN以外にLIN、FlexRay、CAN FDという現在導入されている主要な規格が生まれた理由や、特長、使用されるアプリケーションなども解説します。最後に今後の規格の動向と、評価用測定器の代表例を紹介します。
2022/08/09
自動車技術会が主催する「人とくるまのテクノロジー展 2022 横浜」(Automotive Engineering Exposition)が、3年ぶりのリアル展示会として2022年5月にパシフィコ横浜で開催されました。テスティングのコーナには約130社が出展し、計測器/分析機器50社の中からTEO取材班は3社を取材しました。まずICEやプロトコルアナライザで実績のあるガイロジックが展示する、Technica Engineering社の車載ネットワーク機器。車載Ethernet100/1000BASE-T1の最新テストツール。次は自動車向け組込みシステム開発で知られるイータスが提案する、SDV開発ツールチェーン。CASEの先にある将来の自動車アプリケーションの開発環境につながる話です。最後は自動運転で脚光を浴びるRACELOGIC社のGPSデータロガー。超高感度RTK GPSシステムを搭載した7月発売の新製品について、VBOX JAPNで話を伺いました。
2022/03/29
本稿では、ECUに使われているワンチップマイクロコンピュータを主として解説します。最初に、マイクロコンピュータが車載ECUで採用された歴史をOldsmobileのMISARから始まり、どう普及したかを述べます。その後に、マイクロコンピュータの基本構造と動作メカニズム(レジスタやALU、アセンブリ言語、コンパイルなど)を説明します。処理性能を向上させる高速化技術として、非ノイマン型コンピュータ、パイプライン処理、キャッシュメモリ、DMA、マルチコア、DSP、FPUなどを解説します。また、マイクロコンピュータを使用したECUの開発で不可欠な開発環境であるICE、JTAG、EPROMなどについて解説します。最後にECU開発で使用される計測器を紹介します。
2021/02/17
近年、車両システムの高度化に伴い、自動車に搭載されるECUの数は増加の一途です。高級車種では100個以上のECUが搭載されているようです。昨今の自動車には、安全性や利便性向上のために様々な機能が追加されるようになり、ECUのソフトウェア開発規模や複雑さが増大し、また多くの機能を一社で開発することは難しくなってきました。そのため、開発期間やコストの抑制、品質の安定化が急務となっていました。 このような背景から欧州において自動車のソフトウェアを標準化するAUTOSARが設立され活動が始まりました。本稿ではAUTOSARの歴史や利点、体系などを概説します。特に仕様(クラシックプラットフォームやアダプティブプラットフォームの基本的な考え方)についてはわかり易い言葉を選んで説明しました。最後に日本の動向を述べ、関連製品(ソフトウェアツール)を紹介します。
2019/11/26
TechEyesOnline取材班(TEO)は2019年10月15日(火)~18日(金)に幕張メッセ 2~8ホールで開催された、CEATEC(シーテック)2019を回りました。20周年となる今年は「つながる社会、共創する未来」をテーマに、CPS/IoTなどのテクノロジーを活用した未来を発信する「Society 5.0の総合展」として、出展者数787社/団体、登録来場者数144,491人になりました。会場はトータルソリューション、デバイス&テクノロジー、スマートXなど5つのエリアがあります。その中のCo-Creation PARKエリア(スタートアップ&ユニバーシティーゾーン)からGISデータなどで国の地図に採用されている岩根研究所(アクアコスモス)の3D空間技術、トータルソリューションエリアから水だけで繰り返し使えて災害時に役立つSTAYERの充電器、大学の研究成果を製品化したシンクランドのインライン表面探傷検査装置、それぞれオンリーワン技術・製品を紹介します。