2023/12/11
本記事では、一般的な呼称のメモリーレコーダに分類される弊社のスコープコーダを理解する上で必要な基礎知識を4回に分けて解説する。
スコープコーダはオシロスコープと操作法や外観は似ているが、オシロスコープが主に電圧・電流の波形を観測するのに対して、スコープコーダは電圧・電流に加えさまざまな物理現象を多点で観測するのに用いられる。
低周波の波形測定は、一般の家庭や工場に配置される配電盤やコンセントに供給される交流電源だけではなく、機械の挙動、電気化学現象の観測、生体の観測にも使われている。このため、電磁波など環境ノイズに強い設計が求められる。
スコープコーダが多く使われるメカトロニクス機器やパワーエレクトロニクス機器での利用事例を多く紹介する。
本記事では、スコープコーダの構造、測定事例、使用上の注意点などを解説する。記事を読むための特別な事前知識を必要としない、初めてスコープコーダを使用する人が学ぶための内容とした。
2020/08/31
テクトロニクスは2012年に教育、個人(電子工作など)、産業に向けて25MHz~150MHz帯域の安価な2チャンネルオシロスコープTBS1000シリーズを発売した。その後2013年には4チャンネルモデルが登場し、2014年に性能を向上させた2チャンネルのTBS1000Bシリーズ、教育用途向けのTBS1000B-EDUシリーズとなった。このたび(2020年8月4日)発売された2チャンネルのTBS1000Cシリーズは主にTBS1000B-EDUシリーズのターゲット、コンセプト、価格帯を継承しながら、アナログ性能の向上などの改善が行われている。
2018/04/09
株式会社 高砂製作所(以下、高砂製作所)から、モータ・インバータなどのパワエレ機器開発に最適な電力回生型の双方向直流電源 RZ-Xシリーズが提供されている。高砂製作所の開発担当マネージャの難波氏とマーケティング担当の小池氏に、開発経緯を触れながらパワエレ機器開発などにおけるRZ-Xシリーズの双方向直流電源の有用性について紹介をしてもらった。
2017/10/12
2017年10月10日、現場測定器に定評のあるフルーク社から、世界初となる非接触電圧・電流の同時測定が可能なハンドヘルド型電気テスタFluke T6-1000が発売された。「安全」と「スピーディー」を両立している特長的な測定器だ。今回は、Fluke T6-1000の製品特長やユーザの課題解決例などを紹介する。
2017/10/06
全7回にわたり、プローブの使い方について解説していきます。
第6回は、「プローブの性能で重視すべきこと」「そもそもプローブの周波数帯域とは?」「感電覚悟のフローティング測定?」です。