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高速オシロに本格参入 (ローデ・シュワルツ R&S RTP ハイパフォーマンス・オシロスコープ発表会)

 ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社はオシロスコープの品揃えを強化している。最近の1年間でモデルを増やし、ギガ帯のミドルクラスからハンディーまでシリーズを揃えたが、今回4~8 GHzのシリーズを発表し、高速オシロスコープ分野に参入する。TechEyesOnline取材班は、2018年6月27日にローデ・シュワルツ本社で開催された新製品発表会に参加し、測定速度や高機能など先行する競合計測器メーカとの違いを取材した。シグナルインテグリティのデモや同社の今後の計画についてお伝えする。


初年度販売目標80台、2019年にはさらに広帯域モデルを計画

 ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社(以下ローデ・シュワルツ)は、2018年6月27日に新宿本社で「驚異のシグナルインテグリティ、測定速度、高機能を実現したオシロスコープ(以下オシロ)R&S RTP」の発表会を開催した。同社は2010年6月にベンチ・ラボユースのオシロ(500 M~2 GHz) 6機種を発表して市場に参入した。ミドルクラスのR&S RTO2000シリーズを2 GHzから6 GHzまで増やすとともに、最近の1年間は低価格なベーシックモデルを次々と発表しハンドヘルドまでシリーズ化した。同社はEMIテスト・レシーバに代表されるように、RF分野の測定器に定評があり、「スペクトラムアナライザだけではつきとめられないノイズの原因究明にRTOシリーズのオシロを併用し、RFのデバッグツールとして販売数を伸ばしてきた」(ローデ・シュワルツ マーケティング部 統括部長 関野敏正氏)。


オシロの各シリーズ

オシロの各シリーズ  
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関野 敏正 氏

関野 敏正 氏 


 オシロ参入から8年が経過し、より周波数帯域の広い高速オシロ市場にR&S RTPシリーズ(4 GHz、6 GHz、8 GHzの3モデル)で参入した。希望販売価格は7,019,000円(税抜き)~で、7月からの初年度は3モデル合計で80台の販売を見込んでいる。2019年にはさらに広帯域の上位モデルの発表を計画している。


リアルタイム・ディエンベディングで高いシグナルインテグリティを実現

 信号源とオシロスコープ間にはケーブルなどの伝送路が必ず存在するが、ケーブルなどのSパラメータを事前に測定しておき、そのデータを元に伝送路の損失分を補って測定波形のアイを広げる手法をディエンベディングと呼んでいる。R&S RTPはリアルタイムにディエンベディングできる唯一のオシロで、独自のディエンベディング・アーキテクチャによって、補正信号に正確にトリガをかけている。


ディエンベディングでアイを広げる

ディエンベディングでアイを広げる  
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