2019/01/25
ケースレーインスツルメンツは、1946年創業当時から、テクトロニクスと合併した現在まで、科学者・研究者向けに、電位計、ナノボルトメータ、ピコアンメータ、高確度の電流源など、微細な現象の測定ソリューションを提供し、業容を拡大してきた。そのブランドは、「測定の限界を極める企業」として、技術に携わる人々に定着している。そのケースレーが、昨年4月に、デジタルマルチメータ(DMM)に新たな風を吹き込む、新製品DMM6500を発売した。大型5インチ(12.7cm)カラー液晶搭載で、スマホ感覚のタッチスクリーン操作が斬新だ。ケースレーの得意分野である微小電流の測定ができるのはもちろん、1Mサンプリングのデジタイザを搭載したことにより、トランジェントな電圧・電流波形が、オシロスコープ感覚で観測可能だ。従来のDMMにはない、新しいユースケースが拓けてくるだろう。しかも、価格は破格の139,000円(税抜き・2019年1月現在)。