2019/11/27
季節のバナー画像シリーズ【Vol.26】末枯れの雲取歩き
“TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。 第二十六回は、“末枯れの雲取歩き”です。
霧藻ヶ峰からの眺め
秋も深まり、気が付けば日脚もめっきり短くなって、寒さが身にしみるこの頃だ。 本格的な冬の到来を迎える前に、行ってみたいところがあった。 東京都の最高峰“雲取山”である。 2年ほど前に計画したのだが、標高2,017mに因んで2017年は登山客が急増し、山荘の予約が取れずに断念したのだった。 一年を通して最もよい時期といわれる11月の紅葉シーズンにあてて、一泊二日のトレッキングに出かけた。
雲取山は、東京都、埼玉県、山梨県の1都2県にまたがり、日本百名山の一座にも名を連ねる。“雲取”の名前は熊野古道に由来するものらしい。いくつかコースがあるが、もっとも歩きやすい鴨沢ルートから登る。山頂までは5時間ほどかかるため、夏季以外は一泊するのが望ましい。
“天高く馬肥ゆ”の如き秋日和の中、なだらかな稜線を行く。青空に映えるカラマツの紅葉が美しい。 開けたブナ坂へ出ると、有名なダンシングツリーが見えてきた。 七ツ石小屋を越えて、標高が1,500mを過ぎた頃から徐々に落ち葉が増え、奥多摩小屋付近(1,750m)では、すでに落葉して枯れ枝となっている樹木が多い。 ヨモギノ頭を過ぎ、富田新道への分岐点のある小雲取山まで登ってくると、青空の中に建つ雲取山避難小屋が見えてきた。
ここからは頂上を目指して、一歩一歩、一心に歩くだけだ。
末枯れの雲取歩き
TEO取材班
(取材日:2019年11月15、16日)
(取材日:2019年11月15、16日)
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