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測定器の小型化・軽量化の動向

*T&M: Test & Measurementの略で、試験と計測の意味です。すなわち、計測分野のことを指します。本連載では計測の意味で「T&M」と表現します。

測定器が、どのように変わってきたか?誰にでも分かる見かけ(外形)の変化(小型化)を振り返ります。「どんな機種が、どのくらい変化したか?」「変化の要因はなにか?」

例として、マルチメータ、オシロスコープ、スペアナを取り上げます。


① 70年代 「 メータ ⇒ 数字表示へ 」

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メータから数字/文字表示器への交換により、表示部の体積は1/10~1/100になり、重さも大幅に軽量化した。デザインの自由度が飛躍的に向上し、多機能化が進みました。表示器は、液晶(LCD)のほかにLEDや、蛍光表示管などがあります。


② 90年代 「 ブラウン管から ⇒ 液晶パネルへ 」

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波形表示器が、CRT(ブラウン管)から液晶表示器(LCD)への交換したことにより、機器の形状は、奥行きの長い箱型から、薄型に変化しました。

CRT表示には、長い奥行きが必要なため、ブラウン管の長さで、機器の奥行きが決まっていました。液晶表示になると、機器自体は薄くなりましたが、逆に画面は大型化しました。


上記の2例(メータ、CRT)は、ベテランの方々には懐かしく思い出されたことでしょう。一方、若い方々には、遠い過去の話・歴史としか感じられなかったかもしれませんね。今度は、現在進行中の変化を見ましょう。


③ 21世紀~ 「 高周波機器の低電力化 」

高周波機器の常識

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■これまで

重い・でかい・大飯食らい(大電力消費)
機器は幅も高さもあるし、奥行きも長い(トランク・サイズ)。重さが15kgを超える機種もざら。取っ手が付いているからポータブルだなんて言わないでほしい。筋肉もりもりのマッチョ軍曹ならば片手では運べるけれど。とにかく重い!

さらに、電力消費が大きい。不用意に複数台を使用するとブレーカーが跳んだり、エライ目に遭うことも...

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■これから

汎用のスペアナ・ネットアナは、ノートPC2台分位の大きさ・重さ・電力になりそうです。

小型化の大きな要因は、高周波半導体の省電力化。省電力なので小さな電源でOK。省電力なので、小さく詰め込んでも放熱も大丈夫。



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