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校正トピックス「面積式流量計 : フロートの読み取り位置に御用心」

エヌケイエス株式会社

本記事はグループ企業のエヌケイエス株式会社ホームページより転載をしています。

NKS流「ためしてガッテン!」

フロートの読み取り位置で迷いませんか?

今回は、面積式流量計のフロートについてお伝えします。
フロートとは、面積式流量計の筒の中にある浮子のことで、流量の大小により浮子が上下し、釣り合う位置を流量として読み取りする為に必要なものです。
実際の現場で指示を読み取る時に、フロートのどの位置で読み取りしたら良いのか迷われた事はありませんか?
そこで今回は、面積式流量計のフロートの形状による読み取り位置についてお伝えします。

フロートの読み取り位置は決まっているの?

読み取り位置はフロートの形ごとにJISで決められています。しかし、その読み取り位置は上だったり、真ん中だったりさまざまです。

面積式流量計のフロート毎の読み取り位置

また、実際の流量計では、JISで決められた形状以外のフロートも使用されており、読み取り位置がJISだけでは判断出来ないケースもあります。

メーカごとのフロートの読み取り位置(例)

同じ形状でもメーカによって読み取り位置が違うケースがあるの?

あるメーカの技術資料には、球のフロートの読み取り位置がJISで決められた真ん中の位置では無く、上部の頂点で読み取りする様に指定されていました。

メーカのフロートの読み取り位置(特殊な例)

たとえ同じフロートの形状でも読み取り位置が違うケースがある事がわかりました。

流量計ごとで読み取り位置を確認することが必要です。

フロートは、流量計の流体の種類、密度、粘度などによってメーカ側で独自に設計していることも多く、その読み取り位置も様々です。
よって、流量計ごとの読み取り位置を、あらかじめ取扱説明書などで確認したり、メーカに問い合わせしてから測定することが重要になります。
さらに正確な測定を行うコツとしては、鏡などを使って目盛と読み取り位置が水平になる様に目の高さを合わせる事がポイントになります。

フロートの読み取り方

ちなみに、フロートの汚れや摩耗なども直接誤差の要因になり、定期的な校正をおこなって頂く事をお勧めします。


転載元「エヌケイエス株式会社」のホームページは こちらから

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