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2023/05/22

季節のバナー画像シリーズ【Vol.40】青梅市塩船観音寺のつつじ


“TechEyesOnline”のバナー画像として採用した取材先をご紹介していくシリーズです。
うつろい変わりゆく季節感や日本の四季折々を、TEO取材班がお届けします。第四十回は、“青梅市塩船観音寺のつつじ”です。

バナー

塩船観音寺(東京都青梅市)


すり鉢状の境内に約2万本のつつじが埋め尽くされている

すり鉢状の境内に約2万本のつつじが埋め尽くされている

 東京都青梅市塩船につつじで有名な塩船観音寺がある。そのスケールは20種2万本と圧巻で、毎年4月中旬頃から始まる“つつじまつり”の時期になると遠方からも花客が押し寄せる。
 創設は大化年間(645~650年)に遡り、八百比丘尼が千手観音を安置したのが開山と伝えられている。塩船の名は、小丘に囲まれたような地形が船の形に似ていることから付けられたそうだ。

(左)護摩堂の裏から観音像を望む (右)遅咲きのリュウキュウツツジ系”関寺”


国指定重要文化財・室町時代建立となる茅葺の本堂(観音堂)

国指定重要文化財・室町時代建立となる茅葺の本堂(観音堂)

 つつじは昭和41年から植栽され、現在の規模となった。早咲きのミツバツツジは4月早々に咲き始め、中旬にかけてヤマツツジやオオヤマツツジが花開き、中咲きのクルメツツジ、キリシマツツジへと交代し、遅咲きのリュウキュウ系ツツジへと移っていく。種によって色合いが違うので景観の変化が愉しめる。今年は例年より気温が高く、4月20日には見頃を迎えてしまい、ゴールデンウィークまでは持たなかった。※1

 かつて青梅は織物産業で栄え、街中ではカッタンカッタンという機を織る音が聞こえていたという。
 大事な繭を食べようとする鼠を退治するために猫を飼っていたそうで、それが「猫町」と言われる所以だ。街の至る所には猫にちなんだ猫アートが見られる。昭和レトロな雰囲気と相まって不思議な空間だ。

猫のモチーフとレトロが融合している。(右端)猫の看板が目を引くカフェ「夏への扉」


じっくりと煮込まれ野菜の甘未を感じるカフェ「夏の扉」のカレー

じっくりと煮込まれ野菜の甘味を感じるカフェ「夏への扉」のカレー


JR青梅駅から徒歩5分にある常保寺の猫地蔵

JR青梅駅から徒歩5分にある常保寺の猫地蔵

青梅織物工業協同組合の倉庫だった石倉を改修したレストラン「繭蔵」とランチメニューの「繭膳」
地元青梅の旬の野菜を中心に素材の持ち味を生かした料理が楽しめる

 青梅市の中心を貫く多摩川を奥多摩方面へ遡れば、東京とは思えないほど景観が変わる。

交通の要となる青梅線は、もともと石灰やセメントを都心に運ぶための搬送軌道だったが、現在は多摩地域に自然を求める人たちの足として重宝されている。JR東日本は、青梅線の青梅~奥多摩間に「東京アドベンチャーライン」の愛称を設定し、自然の中で、アウトドア・アクティビティを楽しむ路線としてPRしている。


※1:取材日は5/1ですでに見頃を終えており、入山料は無料となっていました。



青梅市塩船観音寺のつつじ


【お問い合わせ】
青梅市観光協会

TEO取材班 
(取材日:2023年5月1日)


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