EMCユーザ会議2018 (ローデ・シュワルツ・ジャパン主催) Part1・ローデ・シュワルツ | セミナー|TechEyesOnline|計測器専門の情報サイト

セミナー

2018/06/11

EMCユーザ会議2018 (ローデ・シュワルツ・ジャパン主催) Part1・ローデ・シュワルツ

TechEyesOnline取材班(TEO)は、5月11日(金)に東京コンファレンスセンター・品川で開催されたローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社主催のEMCユーザ会議2018を取材しました。本会議は、EMCに関わるユーザ様との技術情報の共有を考え、昨年に引き続いて開催されたものです。その展示コーナーに出展された製品・ソリューションを、Part1・Part2に分けてご紹介します。

Part1(本稿掲載分)
❶ ❷ ❸ ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社

Part2(別稿に掲載)
❹ 株式会社テクノサイエンスジャパン ❺ サイバネットシステム株式会社

 

❶ 広帯域アンプでイミュニティー試験を効率化

製品名: 広帯域アンプ R&S BBA130シリーズ
会社名: ローデ・シュワルツ・ジャパン株式会社
説明者: T&M営業本部 ビジネス・セグメント Automotive, Industry & Research アプリケーションエンジニア 伊藤 文彰 氏

伊藤氏: モデルR&S BBA150シリーズは周波数で分けると5タイプで、測定周波数は4 kHzから6 GHz、出力パワーのクラス分けでは30 Wから3 kWの製品があります。今回展示しているのはBBA150ですが、紹介したいのは新製品のR&S BBA130シリーズです。R&S BBA150シリーズとの違いは、クラスAとABの切り替えが可能になっていることです。パルス性の信号を扱う場合は時定数の関係で追従性が問題になるので、クラスAだと追従性が悪いのですが、クラスABだと追従性が高く応答するので適した信号を出すことができます。

TEO:R&S BBA130の特長を教えてください

伊藤氏: まず周波数バンドの拡張性です。今まではある周波数バンドを使っていたが、別のバンドへ拡張させたい場合、2つのバンドを組み合わせて使えて、1台のアンプのように操作することができます。従来はこのようなことをすると操作が煩雑でした。

安全面では、インターロックの機能で、背面に入力端子があります。例えば、試験の最中にうっかり扉を開けてしまった場合、アンプが動作し続けると人体が高周波を浴びて非常に危険です。そのときにはすぐに出力をOFFにする必要があります。そのためにインターロック入力端子があり、これを扉に取り付け、開閉を接触面にしてもらえれば、開いたことを検知して開いてから数μsで出力をOFFにします。また、アンプシステムを使うときはVSWRに注意が必要です。アンプのインピーダンスのミスマッチングが起きると反射が起きます。反射が起きると出力しているにも関わらず、信号が仕様通りに伝わらなくなります。もし、全反射してしまった場合はアンプ側で自動検知して出力をOFFにするシステムが内蔵されているのも安全に考慮した機能です。

伊藤氏

伊藤 文彰 氏

イミュニティー試験の構成

イミュニティー試験の構成  
(クリックして拡大)

R&S BBA150

R&S BBA150  
(クリックして拡大)


TEO:御社は昔からこの種のアンプを手掛けているのですか?

伊藤氏: 歴史は古くてFMのトランスミッタ(無線の送信装置)を世界で初めて開発したのがローデ・シュワルツ社です。FMトランスミッタは高いパワーのクラスを扱うので、ここで技術が色々培われてきました。技術ノウハウの蓄積がFMトランスミッタのような狭帯域の製品から、広帯域な周波数帯の製品につながりました。

TEO:代表的なアプリケーションは何ですか?

伊藤氏: 一番多いのはEMCのイミュニティー試験です。無線機材に対して放射させた時、その機材が誤動作しないか試験するのにパワーが必要になるからです。

TEO:アンプの最近のトレンドはありますか?

伊藤氏: 今まで広帯域をサポートするアンテナは少なく、アンプ自体も狭帯域の製品が多く、試験毎にアンプもアンテナも変えなければならず、作業工数が多く面倒でした。それらの作業を無くせないかということで、この製品のような広帯域のアンプと広帯域対応アンテナを組み合わせて、試験工数を減らすことができるようになってきました。

TEO:ありがとうございました


※資料のダウンロード(会員限定)はこちら  
R&S_AMP_EMS.pdf


タグ