2019/09/11
通信インフラが、現在の4Gから5Gに代わると、何が変わるのか。そのポイントは、5Gが備える3つの要件、「超高速・大容量」、「超低遅延」、「大量端末同時接続」にあります。通信の「超高速・大容量化」は、映像の高精細化と相まって、スポーツ観戦のあり様やゲームの楽しみ方を変えていくでしょう。「超低遅延」の実現は、医療における遠隔手術や、建機による土木作業の遠隔操作を可能にしようとしています。あらゆるものがインターネットにつながるIoTの世界では、「大量端末同時接続」が不可欠の要件です。IoTやロボット、AIや自動運転といったテクノロジーを飛躍的に進化させるインフラ・コア技術が5Gと言って過言ではないでしょう。
今号では、私たちの生活を一変させる革新的な技術5Gに焦点をあて、その技術や市場動向、開発を支える計測器について触れていきます。
2019/08/19
TechEyesOnline取材班(TEO)は、7月11日(水)~12日(木)にJP TOWER Hall & Conferenceで開催されたKeysight World 2019 東京の展示会場を回りました。キーサイト・テクノロジーは毎年この時期に技術セミナー、ソリューション展示、エンジニア交流パーティーなどで構成されるイベントを開催し、年々規模を拡大しています。今年も5Gをはじめ、自動車、クラウドデータセンタとネットワークセキュリティ、高速デジタルインタフェース、部品・材料評価など、日本が世界を牽引する産業分野に関する多数の企画が用意されました。その中から5Gとネットワークセキュリティ関連を取材しました。「5G VNA」コーナからFR2に対応した新製品P50xxAシリーズ USBネットワークアナライザ、「5G NR規格準拠の信号発生と変調解析」コーナから同じく新製品M9384B VXG マイクロ波信号発生器、「ネットワーク監視とセキュリティソリューション」コーナからIxia Vision ONE ネットワークパケットブローカーを紹介します。
2019/05/21
電動歯ブラシやコードレス電話子機などでは、普及が進んでいる無接点の電磁誘導方式による充電が、なかなか携帯電話の世界では進みません。1W程度の充電と、携帯電話機に求められる5W、15Wの充電と同じにはできませんが、最近になってようやく、携帯電話機にもワイヤレス給電 (ワイヤレス充電やWPTと呼ばれる場合も多い) が脚光を浴びるようになってきました。スマートフォンの進化とともに、より利便性の高い機能をユーザが求めるようになってきたのが大きな理由でしょう。
一方、クルマに目を転じると、「ワイヤレス給電のテクノロジーが、今後、PHEV/EV普及の鍵となる」、「ワイヤレス給電の実用化に期待している」、「開発を加速したい」というような議論もでるようになってきました。この議論に応えるかのように、高い伝送効率を保ちながら、数kW、10kW超の、大きなパワーを無線伝送する製品も、展示会などで見られるようになりました。
本号では、熱い期待が高まる、ワイヤレス給電に焦点をあて、その技術や市場動向に触れます。
2018/08/10
TechEyesOnline取材班(TEO)は、7月12日(木)~13日(金)にJP TOWER Hall & Conference(4階)で開催されたキーサイト・ワールド 2018の展示会場を取材しました。多彩なテーマの中からパワーインテグリティ、微小電流、8K、材料評価、USB-PDなどの最新の展示をPart1とPart2に分けてご紹介します。
2018/04/26
アンリツ株式会社は1895年(明治28年)創業。古くは日本電信電話公社(電電公社、現NTT)などに無線機や電話機などの通信装置や、計測器などを納品して日本の通信インフラの普及とともに歩んできました。現在は全世界に測定器を販売するグローバル企業ですが、国内でほぼ唯一の通信計測器メーカとして高いシェアを保持しています。今回は計測事業グループ 計測器営業本部 第1営業推進部長の藤井様をお訪ねし、技術セミナーの状況や展望についてお伺いしました。