UPM-DT シリーズは、高性能電子天秤式の低超音波パワー測定装置です。特に、医用診断用または治療用の超音波機器のトランスデューサから出力される比較的低い実効パワー出力を測定する目的で設計された製品です。
特に、病院およびメーカに於けるトランスデューサ出力の定期チェック、品質管理および研究などの用途に最適です。
また、洗浄、美容、非破壊などの超音波パワー測定用としても利用できます。

本製品は、直径 7.5cm までの超音波プローブを取り付けてテストすることができます。
また、500kHz から 10MHzまでの連続波またはパルス・アベレージ出力を測定することが可能です。
輻射音圧を利用した天秤式超音波パワー測定法は、シンプルで高い信頼性を提供します。

UPM-DT シリーズは、高精度電子天秤と円筒形の小型水槽から構成されています。
水槽には、カップリング・エラーを避けるために脱気水を満たします。
トランスデューサから水槽内のターゲットに輻射された超音波パワーは、高精度天秤によってグラム単位で検出され、そのまま直接グラム表示またはワットに自動変換して任意にデジタル表示することができます。

本製品は、天秤法の信頼性とエレクトロニクスによる高分解能特性の組み合わせにより理想的な超音波パワー測定法を実現しています。
また、自動ゼロ設定機能、RS-232C 端末出力機能、グラム-ワット変換表示機能、デジタル表示機能、等を備え、操作、取り扱いが非常に簡単です。

UPM-DT シリーズには、自己校正用の標準分銅が付属しています。
上記測定コンセプトおよびそれに基づく UPM-DT シリーズは、信頼性のある精確な校正手段と製品として過去 20年以上に渡り米国 FDA をはじめとする多くの公的機関の研究所で認められ、採用されています。
本製品には、保管ケース、校正証明書およびグラム測定結果から実効パワー値(Watts/cm2)に換算する計算例や測定理論などが書かれた取扱説明書が付属されています。