各種の音響計測には,音響エネルギーを電気エネルギーに変換する音響センサが必要です。このセンサがマイクロホンで,圧電形・動電形・静電形の変換方式があります。この中で周波数特性,経年変化.感度,雑音など音響計測用センサとして要求される条件から,静電形直流バイアス方式のマイクロホン,即ちコンデンサ・マイクロホンが計測用として最も多く使用されています。コンデンサ・マイクのいくつかの品種のものは標準マイクロホンとしても使われています。その理由は,周波数特性,安定性,音場を乱さないための小形化などに優れた特長を有しているためで,現在ではその使用範囲の広がりから、従来の標準品である1インチ形のほかに1/2、1/4インチ形のものがその使用周波数範囲に応じて用いられています。