概要Keysightパルス・アナライザ・システムは、レーダ・システムの周波数/タイム・インターバル解析測定を高分解能/高スループットで行えます。
優れた測定効率
広帯域2チャネルRF入力基準モジュール(IRM)は、複数の検波器と超低雑音/低ジッタの10 MHz基準発振器を内蔵し、信号分岐、TDCクロック、10 MHz基準出力がすべて統合されています。
IRMは、柔軟な内部/外部トリガ機能を備え、PASや他の測定器と、レーダ・システムとの同期をとることができます。
PASには、ゼロ・デッド・タイムのTDC(時間-データ・コンバータ)テクノロジーが採用され、メモリの使用やデータ転送の効率が大幅に向上しています。
またRFパルスの立ち上がり/立ち下りエッジの時間のみを保存することにより、4 M のイベント・メモリを効率よく使用できます。さらにTDCのデュアル・メモリ・アーキテクチャにより、1 Mイベント/s でタイム・キャプチャが行えます。
そのほか、時間レコード長に関係なく優れた確度と50 ps の時間分解能が提供されます。
これらの製品を使用する代表的なアプリケーションとしては、レーダ/ライダ/ソナー・アプリケーションのパルス解析があります。
標準のKeysightパルス・アナライザ・システム(Z2090B-170)を使用したタイム・インターバル・アナライザ
・RFパルス幅(PW)対時間および統計
・RFパルス繰り返しインターバル(PRI/PRF)対時間および統計
・生のタイム・インターバル・データと周波数対時間データ
オプションの4チャネル・デジタイザ(Z2090B-171)、10ビット分解能で最大8 Gサンプル/sのサンプリング速度
・検出されたパルスのエンベロープ対時間
・パルス・パワー測定
・パルスドRF入力信号のRFパワー測定
オプションのVSAソフトウェア(Z2090B-172)、豊富な復調/解析機能
・パルス搬送波の周波数測定
・パルス振幅とパワー対時間
注記:パルス・アナライザ・システムは、レーダ・パルスのタイム・インターバル測定において、5371A/5372Aおよび53310Aの一部機能代替えができる製品です。
■主な特長と仕様
・PW/PRI/PRF対時間、統計およびヒストグラム表示
・VSAオプションによる豊富なベクトル変調解析機能
・18 GHz(IRMディテクタ経由のTDC入力)周波数レンジ
・2チャネルTDC(オプションの4チャネル・デジタイザ搭載時)
・67 MHz(TDC)および2 GHz(デジタイザ)の帯域幅
・無制限のタイム・キャプチャ(50 psの分解能)
・1 Mイベント/sのシステム・キャプチャ・レート
・25 Mイベント/sのデータ転送レート