N9054C VMAベクトル変調解析測定アプリケーション(VMA)は、Keysight Xシリーズ シグナル・アナライザで使用される25種類以上の測定アプリケーションの共通ライブラリの一部です。Xシリーズ シグナル・アナライザは、測定システム、測定機能、ソフトウェアを含む、信号解析のための革新的な手法を提供します。
このアプリケーションは、Xシリーズ シグナル・アナライザをベクトル変調解析モードで動作させるもので、さまざまな測定、復調方式、フィルターを備え、包括的な信号解析を実行することにより、デザインの徹底的なテスト、製品の品質保証、妥協のない最適化が可能です。
◎高度な測定の組み合わせ
400,000個以上の周波数ポイントのFFTにより詳細に周波数動作を表示し、特定の測定のニーズに合わせて4種類のRBWフィルター形状(一様/ハニング/ガウシアン/フラットトップ)から選択できます。
信号の目的の領域を詳細に表示するためにX軸スケーリング機能を使用できます。
タイムゲーティングおよび統計パワー測定(CCDF/CDF/PDF)により、タイムドメインの信号特性を詳細に表示できます。
タイムドメインと周波数ドメインの同時表示により、スペクトラム・アナライザでは不可能な信号の解析を実行できます。
30種類以上の復調器を使ってカスタム変調解析を実現できます。
2～16 FSK、PSK、16～1024 QAMが利用できます。柔軟な表示とマーカーにより、定性的/定量的な信号解析が行えます。
Keysight Xシリーズ シグナル・アナライザの使い慣れたSCPIプログラミング、LAN/LXIインタフェース、高速性を活かして、研究開発でのデザイン検証から製造テストまでを一貫して行うことができます。
解析機能を拡張して最大200,000個のパルスのトレンド動作やヒストグラム統計を提供します。
オプション5FPは、最大50 Mサンプルの大容量キャプチャを実現します。
■主な特長と仕様
◎信号解析
・ 生メインタイム、スペクトラム、I/Q測定時間、I/Q測定スペクトラム、EVM時間、EVMスペクトラム、復調結果、復調ビットなどの複数の結果トレースにより、デジタル復調測定をサポート
・ ノイズマーカー、バンドパワー、バンド密度などの機能により、スペクトラム測定モニタリングをサポート
・ RFエンベロープとI/Q波形を含めたI/Q波形測定をサポート
・ マルチタッチ・ユーザー・インタフェースを備えたUXA/PXA/MXA/EXA/CXA Xシリーズ シグナル・アナライザ内で動作
◎測定
・ デジタル変調解析:2～16 FSK、BPSK、QPSK、8PSK、16～1024QAM、MSK、ASK、APSK、VSBなど
・ 一般的なフォーマット用の便利なプリセット:NADC、EDGE、PDC、PHS、DVB(16/32/64/256QAM)、TETRA、APCO-25、DMR、dPMR、WiSUN(MR-FSK PHY)、DECT、VDLモード2、MIL-STD CPM、SOQPSK-TGなど
・ N9054C VMA測定とN9064A VXA測定の比較表
◎性能(ハードウェアに依存)
・ 絶対振幅確度:最大±0.19 dB、95パーセンタイル
・ EVM(QPSK):