概要 N2839A差動ブラウザーヘッドは、はんだ付けプローブヘッドの測定忠実度をハンドヘルドブラウザーで実現します。 InfiniiMax II 1169Aプローブアンプと組み合わせて使用すれば、N2839Aは12 GHzの帯域幅を実現できるので、高速差動信号やシングルエンド信号の測定に最適なハンドヘルド・ブラウザー・ソリューションです。
N2839Aのばね式プローブチップは、DUTへのセキュアーな接続を実現します。 プローブチップは、サムホイールを使用して0 mm～3 mmの間隔で調整し、ターゲットを収容することができます。また、誤って壊してしまった場合でも、すばやく容易に交換できます。 低インダクタンスのグランドスプリングにより、スパンレンジの設定に関係なく、プローブの周波数応答を一定に維持することができます。
このクラスの従来のプローブブラウザーと異なり、N2839Aはプローブ負荷が非常に小さくなっています。 信号の高速化に伴い、プローブの入力のキャパシタンスは、プローブ負荷の量を決定する上で支配的な要因となっています。 入力キャパシタンスが大きいほど、プローブがDUTに与える負荷が大きくなったり、測定周波数が高くなるにつれて測定の応答に与える影響が大きくなる可能性があります。 N2839Aの入力キャパシタンスは、はんだ付けヘッドの場合と同様に0.21 pFと小さいため、プローブが高速信号の測定に与える影響を最小限に抑えることができます。