主な特長と仕様 振幅解析は、1と0のロジック・レベルの劣化を次の要素に分離します。
・ 全干渉(TI):ユーザ調整可能なBER確率
・ ランダム雑音(RN)
・ デターミニステック干渉(DI):これはさらに、周期干渉(PI)と符号間干渉(ISI)に分離されます。
相対強度雑音(RINおよびRIN OMA):
・ 任意の光DCAモジュールを使用した光トランシーバ測定
・ 平均光パワー・レベルを基準にした振幅雑音
・ RIN 1レベルとIEEE 802.3ae RIN OMAの両方を測定
ジッタ結果、振幅結果、Q値の統合:
・ BERフロア:信号によって達成可能な最良のBERを報告
・ BERリミット:ワーストケースのアイ・クロージャが発生する領域(ジッタまたは振幅)
・ ユーザ指定BERでのアイ開口部
・ Q値計算には、垂直アイ開口部の信号のランダム雑音に対する比が含まれています。
N1010A-300は以下の特長を備えています。
・ PC上で使用するための1つのノードロック・ライセンス
・ LANで接続された複数台の86100C/86100D用の振幅解析機能
・ 保存した波形/シミュレートした信号に対する、オフラインでの振幅解析機能
概要
86100C DCA-Jおよび86100D DCA-X広帯域オシロスコープの統合型オプションに、オプション300アドバンスド振幅解析/RIN/Q値ソフトウェアがあります。このオプション300には、N1010A FlexDCAアプリケーションのオプションとしてPC上で実行するバージョンもあります。
PC用のN1010A-300は必要ありませんか?
オプション300と複数台の86100C/86100Dメインフレームの使用
1つのオプション300を購入し、LANで接続された複数台の86100Cまたは86100Dと使用することができます。
オフライン動作
N1010Aオプション300は、測定器とLAN接続しないでPC上で使用して保存した波形やシミュレートした波形を解析することができます。
業界最高確度のジッタ・アナライザに、ボタン1つで実行できる振幅解析機能を追加します。
振幅領域の信号劣化の原因を効率的に特定するには、最初に問題の原因がランダムかデターミニステックかを判定する必要があります。これを実行するために、オプション300は、時間ドメイン(ジッタ解析)で用いられる解析手法を、振幅ドメインに拡張しています。結果は、信号レベル(ロジック1またはロジック0)の理想位置からのずれに関連する劣化の詳細な解析です。
86100D DCA-Xは、干渉解析に関してもジッタ解析と基本的に同様に動作します。高度なトリガ手法により、各ビットを検査して相関効果を求めたり、個々のビットに対して複数の測定を実行して非相関効果を求めることができます。ランダム成分は、FFTによる周波数ドメインの解析によって抽出されます。また、ジッタ・ドメインで使用されるデュアルDiracモデリング手法が、干渉ドメインでも用いられます。
また、1ロジック・レベルからランダム雑音の寄与を分離することで、相対強度雑音(RIN)やIEEE 802.3ae RIN OMAなどの光トランシーバのパラメータをすばやく正確に測定できます。
N1010A-300は、測定器と接続して使用する場合は、エンハンスド・トリガ(86100C-001または86100D-ETR)付きの測定器およびオプション200エンハンスド・ジッタ解析(N1010A-200または86100C/D-200)が必要です。N1010A-300を測定器と接続しないで使用する場合は、N1010A-200が必要です。