ヴァイサラBAROCAP® PTB330デジタル気圧計は、広い計測範囲と精度の高い気圧計測に対応できるよう設計された新世代の気圧計です。PTB330の気圧計測は、ヴァイサラ社独自のシリコン製静電容量式大気圧センサヴァイサラBAROCAP®センサを使用しています。
このセンサにより高い計測精度と抜群の長期安定性を実現します。

高精度
PTB330は、高精度の計測を実現しています。
最も高い精度を求められるクラスAの気圧計は、高精度の圧力キャリブレーターを使用して微調整と校正が行われています。
また、クラスBの気圧計は、電子実用標準を使用して調整と校正が行われています。
すべてのPTB330気圧計には、NISTトレーサブルの校正証明書(英文)が工場出荷時に付いています。

センサの相互チェックによる信頼性の向上
PTB330は、希望に応じて1～3個のBAROCAPセンサを組み込むことができます。
2個または3個のセンサを組み込んだ場合、各圧力センサの指示値を相互に比較し、その差が設定された範囲内であるかどうかを表示します。
この独自の機能により、気圧計測の信頼性を向上させることができます。
また、お客様は常に安定した信頼性の高い計測値を得るとともに、各センサの差を把握することで気圧計の点検や再校正を行う時期の判断材料とすることができます。

QNHとQFE
PTB330は、特に航空分野で使用されているQNHとQFEの気圧を補正するように設定できます。
QNHは観測地点の高度と温度から海抜高度を得るための気圧を表し、QFEは小さな高度差を補正した気圧(飛行場高度における気圧)
を表します。

グラフ表示
PTB330は、計測値の変化をモニタリングできるグラフ表示機能を備えています。
グラフは計測中も自動的に更新され、1年間の計測履歴を表示することができます。
また、PTB330は、気圧表示以外にWMOの気圧トレンドと傾向コードを表示できます。

用途
PTB330は、航空分野や専門的な気象分野をはじめ、レーザー干渉やエンジン用テストベンチの排ガス分析などの高い精度を求められる工業用気圧計測にも利用いただけます。