2022/04/25

【編集後記】展示会取材の裏側(3)〖O島〗

皆様こんにちは。TEO取材班メンバーで展示会取材を担当しておりますO島と申します。コロナ禍で大規模展示会も自粛が続き、しばらく取材もできない状況でしたが、ようやく取材ができるまでに戻ってきました。

そんな私O島からは、展示会取材の裏側についてお話させていただきます。

コロナ禍で2020年、2021年と中止になった計測展が、2022年に再開されたので取材に行きました。
計測器専門の情報サイトとして、JEMIMA(日本電気計測器工業会)が主催する計測器の専門展について、TEO読者にお伝えしない訳にはいきませんが、おりしも第6波が始まり感染者が急拡大。まだピークが見えないで増え続けている最中の開催となってしまったんです。

オンライン配信に注力、リアル出展は減少

計測展は前回(2019年)から名前がIIFES(アイアイフェス)になりました。現場用のハンディ計測器のメーカが勢揃いする「電設工業展」も今はJECA FAIR(ジェカフェアー)ですが、展示会の名称は「JECA FAIR~電設工業展」とサブタイトルにはまだ昔の名前がついてます。IIFESはどこにも「計測」の但し書きが無いので、知らない人は計測展だとわからないかもしれません。

IIFESステーションのようす

IIFESステーション(タイムテーブル)

入口を入るとTV局の様な機材でIIFESステーションを配信

キーサイト、テクトロという海外の計測器メーカが出展しなくなって久しいですが、今回はコロナ急拡大で直前に出展中止したメーカが20社以上あったようです。目当てにしていた計測器メーカが無人のカタログ展示になっていました。それでも、温度や水質測定という基本的な分野から、新しい概念の新製品まで取材できたので、ご興味のある方は記事をご覧ください(IIFESが何の略記かも記事冒頭に書きました)。

水質計を取材していて、競合として(水分計で有名な)K社が出てこないので、最後に質問したら「うちは水質計で水分計はやっていない」と言われ、汗が出ました。水質計と水分計、字は似ていますが全く違う測定器なんです。別の展示会で「当社は水分測定の会社だ」という露点計メーカを取材しました。今度は「水分」ですが、この時も水分計のK社は競合ではありません。同じ水分測定でも用途によって計測器が違います(難しいなぁ)。私が知らないだけで、まだまだ紹介すべき計測器がたくさんある、と毎回取材していて感じます。

案内板

セミナーも中止に

案内板に中止の赤いシールが間に合わなかった企業も

プレスのいないプレスルーム

撮影用のプレス腕章を借りる時は台帳に記入します。私が今日2社目の記入です。プレスルームにはまだ誰もいません。が、テーブルにはコンセントがありません!AC電源を確保しないと、デジカメ、ICレコーダ、PC、スマホなど、取材機材がもちません。部屋が混んできたら融通しよう、と椅子を動かして自分の場所を作りました。

作業場所

コンセントのある部屋の隅に椅子を並べて作業場所に

取材が終わるたびにプレスルームに戻り録音や撮影をPCで確認します。いつの間にか部屋には人が増えました。10人くらいの若い男女が機材を持って出入りしています。どうやら全員が同じ会社のようです。主催者が委託している取材班でしょうか、腕章を返すときに台帳を見たら、私の後は空白でした。ということは、この展示会を今日取材したプレスはTEOだけ??プレスが来ないのでテーブルにコンセントは不要ということ??

プレスルーム

プレスルーム

コンセントの無いテーブル、狭い部屋を機材で占拠する一団

閉場までに3社の取材が完了

東京ビッグサイトの会議棟壁面は広く(横94m×縦30m)、日本最大級のスクリーンです。CG映像の投影に合わせた威勢の良い音楽が流れるなか、帰路につきました。今日の歩数も2万歩でした。

プロジェクションマッピング

プロジェクションマッピング

閉場後に始まるプロジェクションマッピング


(O島)