2021/03/08

【編集後記】Afterコロナ 「行ってみたい! もう一度行きたい!!」〖その6・O島編〗

初めての海外旅行で1996年にアメリカ西海岸、カリフォルニア州に行った。サンフランシスコ市の金門橋(ゴールデンゲートブリッジ)で記念撮影し、郊外のヨセミテ国立公園のロッジに宿泊して自然を満喫する、というお決まりのツアーです。

サンフランシスコ湾の金門橋

霧がかかるサンフランシスコ湾の金門橋

ヨセミテ国立公園

ヨセミテ国立公園

当時スマホはなく、デジカメもアルカリ乾電池を頻繁に交換する代物でとても使えない。フィルム式カメラで撮影したが、25年も昔のフィルムは散逸し、観光地のプリント写真が数枚残るだけ。市内観光のわずかな自由時間に、坂を走るケーブルカーに乗り、銀行で両替をして、高層マンションのベランダを下から眺めると、1970年代の映画で見た景色がまだ微かに残っていたが、ここで紹介できる写真が1枚もなく残念です。

O島が行きたいのは70年代のサンフランシスコやロサンゼルスです。

クリント・イーストウッドの代表作「ダーティーハリー」は、急坂の多いサンフランシスコの街中でカーチェイスをするようなアクション映画です。1971年に1作目が公開され、シリーズでは銀行強盗や、高層ビルの狙撃が起こる。自由時間に見た銀行やマンションは綺麗ですが、欧州のような歴史の重厚感はなく機能的に感じられる(あくまで個人の感想です)。すでに半世紀が経過し、いま訪れても70年代を感じられるものはないだろう、とは思いながらも、知らない土地で暗渠(あんきょ)を見つけると殺風景な古地図から前世紀の風景が想像されるように、映画の1シーンを感じることができるかもしれない。

同じく70年代のTVドラマにロサンゼルス警察の「刑事コロンボ」がある。犯人役はスター・トレックのレーナード・ニモイや、1966年放送開始「スパイ大作戦」シリーズのマーティン・ランド―、レスリー・アン・ウォーレンなど、当時の映画スターが多く出演している。1997年から全45話がVHSテープで順次発売された。NHKの吹き替え放映を見逃した回もあり、1本(1話)3000円くらいしたと思うが全巻購入した。最後の巻に「好評につきDVD化決定!」の案内があった。「10万円以上を使ったから、いまさらDVDなんか買わない」と思ったのだが、テープは摩耗するから、とか理屈をつけて結局購入した。

刑事コロンボ

6本(話)ずつ半年ごとに発売

刑事コロンボのDVDセット

いまでは通販でほぼ半額のDVDセット

70年代ニューヨークが舞台のドラマ「刑事コジャック」。主演テリー・サバラスの吹き替えをしていた俳優の森山周一郎さんが2月8日に亡くなった。
合掌。


(O島)