静電容量式レベル計
液面の高さを測定するレベルセンサの1種。2つの金属板の間にある物質の誘電率によって静電容量が決まるため、液体タンクの底と上面に2つの電極を設置して、静電容量の変化によって液面の高さを算出する。
静電容量を測定していてもLCRメータのような回路素子測定器ではない。またここでいうレベルとは液面の高さ(距離)のことで、通信分野の伝送交換などで、信号のパワーを測定するレベル計や選択レベル計のことではない。静電容量式レベル計は液面の高さという距離(長さ)を測定するので測長機のような物理量計測器であるが、どちらかというと分類は計装の機器(工業計器、プロセス用途の計器)である。ここでいうレベル計が工業計器に分類されることが多いためである。
通信分野の技術者にとっては前述のように電気信号の電力(パワー)がレベルで、通信の電力計がレベル計だが、計装分野の技術者にとってはレベルもレベル計もまったく違う意味である、計測器は使う分野によって同じことがば全く違う意味になり素人にはわかりにくい。
液面の高さをレベルと呼称しているからといって、静電容量式レベル計をCapacitive level meterと英訳したら誤訳である。あえて翻訳するならCapacitive height meterであろうか。