計測関連用語集

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詳細説明

確度

読み方:

かくど

カテゴリー:

#その他

(accuracy)
JIS(日本産業規格)の「計測用語」では「指定された条件における誤差限界で表した計測器の精度」と定義している。以下に、2つの計測器メーカの解説を紹介する。

ひずみ測定器メーカの株式会社東京測器研究所の「測定器の概要と主な用語」には「確度:指定された条件における誤差の限界値。表示値または測定範囲に対するパーセンテージ(%rdgまたは%FS)で表す。rdg=reading(表示値)、FS=Full Scale(測定範囲)」とある。

絶縁抵抗計などの現場用のハンドヘルド(可搬型)モデルをラインアップする共立電気計器株式会社の用語集では確度の表記方法を次のように説明している。デジタルタイプの計測器の確度は、標準状態で測定値と真値の差を規定したもので次の様に表示する。「±A%rdg±Bdgt」。確度の第1項(±A%)は読み値に対する誤差で、入力の大きさに比例し単位は%で表す。第2項(±B)は入力によらない一定の値の誤差であることを示し、表示のディジット数で表す。rdgはreadingの略で読み取り値を表し、dgtはdigitの略で数字を表す。デジタル表示の最小桁を数字で表し、おもにデジタル測定器の誤差要因を表す。

上記の東京測器研究所の解説はアナログの指示計器の確度について示唆している。一般的にアナログ表示の指示計器(文字盤の上を針が振れて止まった場所の数値が測定値となる)はフルスケールで確度(誤差)を規定している場合が多い(0.5級1.0級など)。また共立電気計器はデジタル表示の場合の確度について説明している。このように計測器がアナログ式(指示型)とデジタル表示では確度の規定が異なる。

確度とは一般に「確かさの度合い」を意味する。計測器の技術用語ではなく、ビジネスの世界では「引き合いの受注の確かさ」をいう。確度が高いとは「商品やサービスの注文してくれる確率が高い」こと、逆に低いとは「見込み客が購入する可能性が低い」ことである。
確度に似たことばに「精度」(precision)がある。これは「精密さ、正確さの度合い」である。精度は「再現性の尺度。複数回の値のばらつきの小ささ」、 確度(accuracy)は「真の値に近い値の尺度」という説明もある。ただし、校正の分野で最近よく使われる不確かさ(uncertainty)は「測定値のばらつき度合いの尺度」で、ことばは確度に近いが、内容は精度に近い。精度と確度の明確な違いは、説明が難しい。

参考用語
参考記事
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