温度校正器
従来の温度校正は被試験体の温度センサと基準温度計を用意し、それぞれを油などの液媒(オイルやエタノール)が入ったオイルバスに浸け、基準温度計と被試験体を比べていたが、現在はドライウェル式が主流になった。温度制御されたメタルブロック(均熱ブロック)を使い昇降時間を大幅に短縮した方式である。Fluke Calibrationの9190Aは高精度な温度指示計器を内蔵(オプション)すると、外部の基準白金抵抗温度計との比較で工業用温度計の校正作業を1台でできるため、現場で温度センサを校正できるフィールド用として重宝されている。八洲貿易が保守も含めて輸入販売しているJOFRA(ジョフラ、現AMETEK DENMARK)のRTC、PTC、CTCなどのシリーズは製薬業界(製剤機器の業者含む)にはシェアが高いと言われている。WIKA(ビカ)も日本法人がありドライウェル式温度校正器を販売している。国産ではチノーには低温用小形校正装置 KT-Hxxxなどのラインアップがある。