計測関連用語集

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詳細説明

活線

読み方:

かっせん

カテゴリー:

#電圧・電流・電力測定器

(live wier)
電流が流れている状態の電線のこと。場合(使い方)によっては、反対語(対比)は「停電」になる。点検作業や故障修理などのため、電気がとめられている電線に対して、稼動しているという意味で使われる。
「活線」は英語ではlive wierやlive lineで、「生きている線」である。計測器で電気設備などを測定する場合は、通常は活線ではなく停電にして行う。そのため活線でも測定できる場合は特別にその旨が明記される。たとえば活線メガーは、(普通、絶縁抵抗計は活線では測定しないのに)活線で抵抗測定ができるので、そのような品名(名称)である。PV(太陽光発電)用のメガーは活線メガーといえる(PV絶縁)。
電力系統などの送配電線で、電気を止めずに(大電流、高電圧の状態で)点検・補修作業を行うことを活線作業(live-line working、hot‐line work)という。活線は「生きている、電流が通っている、ホットなライン」である。活線作業で感電する死亡事故がゼロにならないため、各種の団体が作業時の注意を喚起している(全国労働安全衛生センター、 厚生労働省 労働局長登録 教習機関の安全教育センター、経済産業省 産業保安監督部、など)。ビル新築現場において、照明用器具への配線変更工事で、天井内でケーブルを扱って作業をしていた工事員が、活線から停電に切り替えタイミングを誤り、死亡している。つまり送電線などの高圧でなく宅内の低圧でも死亡事故が起きる。
電源を通電状態でメモリなどを抜き差しできるホットスワップは活線挿抜と呼ばれる。

電流が流れている線材をセンサ部分で挟んで電流測定をするクランプ電流計クランプセンサ(メモリレコーダのアクセサリに多い)やカレントプローブ(オシロスコープのアクセサリ)は、活線でなければ測定できないので(活線であることが大前提というか、当然なので)あえて「活線」などということは一言も説明はされない。計測器はその製品の使い方、つまりなぜその製品があるのかを知っていないと、関連用語を理解するのが難しい。
「活線」は主に、電気工事や電気機器の保守・点検に使われる現場測定器で使われる用語で、オシロスコープやスペクトラムアナライザのようなカテゴリーの計測器では使わない。

参考用語
計測器情報
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