放射温度計
(radiation thermometer)
物体から放射される赤外線の強度を検出して、物体の温度を測定する温度計。「赤外線放射温度計」を略して「放射温度計」とよんでいる。赤外線の放射熱を利用する以外に方法は無いので、あえて赤外線といわず「放射温度計」と言うことが多い。放射温度計は非接触式温度計の代名詞。
この原理で面の温度分布を熱画像として表示するものを「サーモグラフィ」や「熱画像計測装置」と呼ぶ。メーカによっては放射温度計とサーモグラフィを別製品として表記していたり、サーモフラフィを放射温度計に包含していたり、統一はされていない。また(計測器メーカではない)監視カメラメーカや家電メーカ、ベンチャー企業が「サーマルカメラ」の呼称で、検温/体温測定装置を数多く販売している(サーズの流行や、2000年からの新型コロナウイルス感染拡大で大変多くの台数が普及した)。