計測関連用語集

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詳細説明

摺動抵抗

読み方:

しゅうどうていこう

カテゴリー:

#電圧・電流・電力測定器

(sliding resistance)
最も一般的な可変抵抗器の1つ。銅やニッケルなどの抵抗線で温度による抵抗値変動の少ないものを絶縁物に巻いたものをつくり、その巻き線に接触したレバーが動く構造をしている。摺動(しゅうどう)とは滑らせて動かすことで、レバーが動くと電気が流れる抵抗線の長さが変わり、抵抗値が変わる仕組み。別名:すべり抵抗器ともいう。英語から「スライド抵抗」や「スライド抵抗器」という品名のメーカもある。ダイヤルを回して出力電圧を可変するスライダックも摺動式である。摺動抵抗の抵抗値はレバーの位置の微調整によってアナログ的に変化するが、ダイヤル式でデジタルな抵抗値になるものをダイヤル式可変抵抗器という。
周波数変換器やトランスなどのメーカ、山菱電機などがつくっている。単芯と双芯のモデルがある。理工系の学生が行う電気実験では、アナログの指針型の電圧計、電流計、電力計などと共に最も使われている。摺動抵抗に電流が流れると発熱して熱くなる。エネルギーは熱になって消費されてしまう。機械的な構造の抵抗ではなく半導体素子を使った電気的な抵抗が電子負荷抵抗器(通称:電子負荷)である。さらに、電子負荷でエネルギーを消費せず、電源側に電力を返している(電源への吸い込み、回生)のが最近はやりの回生型電源である。回生型電源は電子負荷の機能を持つ電源である。

参考用語
計測器情報
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