定格出力
(Rated Output)
機器が安定して出力できる値。仕様で規定している出力値。計測器では電圧のことが多い(機種によっては電流や電力なども規定されている)。
計測器である安定化電源の仕様には、電圧、電流、電力の定格出力が明記されている。電源に接続されて駆動される(電源から電力を供給される)電機機器の消費電力(負荷の消費する電力)が定格出力を超えると、電気機器は安定な動作をしなくなる。
計測器以外の電気機器(モータや発電機など)にも定格出力がある。
ひずみ測定器に関する2社の解説を紹介する。
株式会社東京測器研究所
の「びずみ測定用の変換器の用語」には「定格出力:容量を負荷したときの出力から、無負荷の時の出力を差し引いた値で、通常は印加電圧(変換器に加える電圧)1V当たりで表す(mV/V)。略記:RO。」とある。
日本アビオニクス
株式会社の「赤外線や工業計測器に関する用語」では「定格出力:定格負荷出力から無負荷出力を差し引いた値で、通常印加電圧1V当りの出力(mV/V)で表わす」とある。
2社の解説は「ひずみ測定では、ヒステリシスや非直線性を勘案して定格出力と定格負荷が表される」ことを述べている。
計測用電源のメーカ(高砂製作所や菊水電子工業)の用語解説には定格出力はない。あまりにも当たり前すぎるためと筆者は推測する。