計測関連用語集

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詳細説明

大松電気

読み方:

おおまつでんき

カテゴリー:

#テレビ・オーディオ測定器

1954年に東京都目黒区に設立した計測器メーカ。同年、テストオシレーターLSG-100を開発。翌年開発のオーディオ発振器LAG-55は名器で、ロングランを続けたといわれる。オーディオやアマチュア無線など、当時の流行りの電子機器を評価する計測器をつくった。1965年には放送・映像分野へ、パターンジェネレータLCG-388(家庭に普及が始まったテレビの試験をする信号発生器)を開発し参入、1966年に社名をリーダー電子株式会社に変更し、現在に至る。
1990年頃のオーディオ・ビデオ測定器(当サイトではカテゴリー名「テレビ・オーディオ測定器」)はTV放送向けの映像・ビデオ関連測定器が主流で、国産のシバソクとリーダー電子が競っていた。アストロデザインはデイスプレイを評価するプログラマブルビデオ信号発生器など放送向けの映像信号発生器があった(1980年に初号器をリリース)。世界的にはテクトロニクスの映像用測定器はラインアップが充実していた。TV放送は大きなインフラ投資である地上波のデジタルへの切替(地デジ)が導入され、NHKと民放の設備導入は2001~2003年にほとんどが終わり、2011年までに各ユーザの受信機器(TVなど)の普及も完了した(2011年7月に地上波のアナログ放送が完全修了)。
2015年にシバソクは計測器をアサカに移管し、ATE(半導体テスタ)に集中した(映像関連計測器から撤退)。2019年に(世界的な投資会社であるダナハーの傘下になっていた)テクトロニクスはビデオ事業部(映像関連計測器の開発部門)を売却し、同様に映像関連計測器から撤退した。現在では映像用の信号発生器は主にアストロデザインが、信号を測定する波形モニタは主にリーダー電子が担っている。リーダー電子は2018年には、2020年東京オリンピックを見据え、4K/ 8Kの製品群(ラスタライザなど)を発表している。また、フィールド用のシグナルレベルメータ(電磁界強度計)も2019年にはリニューアルして4K/8Kに対応している(モデルLF965)。
1964年9月創刊の月刊トランジスタ技術には、大松電気のディップメータの広告が表3(裏表紙の内側ページ)にある。「LEADER TEST INSTRUMENTS」(リーダーのテスト機器)や「リーダーの測定器」という表記がある(会社名は大松電気株式会社)。1966年に大松電気はリーダー電子に社名変更しているが、それ以前から「LEADER(リーダー)」と呼称していたことが伺える。大松電気とリーダー電子の社名の由来について、同社HPには何も記載されてはいない。

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