計測関連用語集

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詳細説明

半導体

読み方:

はんどうたい

カテゴリー:

#半導体測定器

(semiconductor)
電気を通す素材(材料、物質、元素など)を導体、通さないものを絶縁体という。ある条件のもとでは導体になる電子部品を半導体という。代表的なものがトランジスタで、端子が3つあり、たとえば1つの端子に加える電圧によって、他の2つの端子間に電流が流れる(導体になる)。
半導体は現在の社会生活を支える重要なインフラに使われている。1980年代に日本の半導体は世界シェア50%を占め、日米貿易摩擦などが起こった。その後に日本の半導体デバイスメーカは衰退し、現在はエルピーダメモリ株式会社くらいしか残っていない。現在は中華系(台湾など)や韓国の半導体デバイスのメーカが世界シェアを握っている。1922年に米国のバイデン大統領は、自国で半導体サプライチェーンを構築する方針を打ち出している(中国を念頭に、半導体が軍事力を左右することが認識されている)。
日本もTSMCの工場を熊本に誘致した。2022年11月、トヨタ自動車、ソニーグループ、NTTなど日本の大手企業8社は、先端半導体の国産化に向けた会社、Rapidus(ラピダス)を共同で設立すると発表した。半導体の回路幅が2ナノメートル以下の製品量産化を2027年に目指す方針だが、前途は多難である。韓国のサムスンや台湾のTSMCが2ナノメートルの製品実用化を2025年目標にしているのに対して、それより細い(さらに先端的な)製品の生産を2027年には道筋を付けたいとしている。中国の台頭や、ロシアのウクライナ侵攻(2022年2月)で半導体の世界的な供給網が寸断され、スマホや電気自動車、ロボット、AIなどに必須な先端半導体の国産化が欠かせないという機運が官民で高まった。経済産業省も700億円の補助を計画している。

参考用語
計測器情報
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