計測関連用語集

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詳細説明

光ファイバ心線対照器

読み方:

ひかりふぁいばしんせんたいしょうき

カテゴリー:

#光測定器

(optical fiber identifier)
通信用の光ファイバの敷設工事や保守作業では、心線対照器というハンドヘルドタイプの光計測器によって、心線対照(複数本の光ファイバから該当する1本を識別すること)や光損失測定が行われる。心線対照器は送信部(光源)と受信部(識別器)で構成される。中継所での接続作業時には特定の心線を間違いなく接続することは最も重要な作業である。
光ファイバのメーカである大手電線メーカ3社(住友電工、古川電工、フジクラ)がラインアップしている。光通信の黎明期~普及期にかけては日本電信電話公社(現NTT)の依頼によってアンリツと安藤電気(現横河計測)もラインアップしていたが、現在は生産終了。光IDテスタやIDテスタとも呼ばれる。英語のidentifier(識別するもの)より命名。ケーブルテスタなどのレイヤ1試験器を数多くラインアップするフルークネットワークスや、現場用可搬型モデルの機器に注力しているメーカがIDテスタをつくっている。TDRなどの現場測定器をラインアップする株式会社グッドマンにもIDテスタという品名のモデルがある。従来、光損失測定を目的とした測定器は光ロステスタ(OLTS)だったが、心線対照器も光源と検出部があるため光損失測定の機能があるものが多い(光ロステスタと心線対照器の明確な使い分けはユーザによって様々)。
心線対照器は送信部と受信部が独立し、ファイバを切断することなく導通試験ができることが特長。アンリツには、心線対照用光源から変調光を光ファイバに入力し、マイクロベンド法を用いて漏れ光を検出するFI720光ファイバ心線対照器があった(2022年5月現在、製造中止)。

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