ロジアナ
ロジックアナライザ(logic analyzer)の略称。ロジアナはマイクロプロセッサ(マイコン、MPU、CPU)の普及により、多チャンネルの信号のロジック(0か1)を波形表示して、ハードウェア・ソフトウェア開発やデバッグに使われた。多チャンネルの電圧測定器だが、表示は0か1の2値表示で電圧値は表示しないので、プロトコルアナライザ同様に校正対象外の計測器である。タイミング表示やステート表示など、プログラム(ソフトウェア)表示もできる。多くの信号線のタイミング(波形のON/OFFのタイミングなど)を1台で検証できる計測器として登場した。チャンネル数は128や256だった。1980年代には国産計測器メーカだけでなくIT関連の異業種もロジアナを発売していたが、ICEの縮小とともにほとんど撤退した。キーサイト・テクノロジーとテクトロニクスが高シェアで最後まで製品を作っていた。ロジアナの技術は、ミックスドシグナルオシロスコープ(MSO)に継承されている。計測器のガイドブックの中には、ロジアナを「オシロスコープ/ロジックアナライザ/マイクロプロセッサ開発関連機器」という項目に分類している例もある。