計測関連用語集

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詳細説明

フロントエンド

読み方:

ふろんとえんど

カテゴリー:

#その他

(frontend)
Webサイトのフロントエンドとは、利用者(ユーザ)に見えている部分の事で、この部分をつくるWebデザイナをフロントエンドエンジニアと呼んでいる。Frontendを翻訳すると「前端」で、最前列で相手から見られるという意味である。計測器にもフロントエンドがあり、以下に具体的な計測器メーカなどの表現の例を示す。
例1.ある製品情報サイトの「フロントエンド計測器」というページには、温度計測器や圧力計測器が載っている。
例2.「モデル○○~アナログ信号計測フロントエンド:音響・振動センサからの微小信号を増幅・処理し、PCにデータを記録したり、アナライザやコンパレータに最適信号を送る為のフロントエンド計測プラットフォーム。フィルタ、アンプ、レコーディングなど、多彩なユニットがメインフレームに収納可能。」
例3.「騒音・振動測定用のフロントエンドであるモデル○○は、持ち運び可能な小型、高性能な測定器。」
例4.「RFフロントエンドデバイス:5G(第5世代移動体通信システム)の普及に向けて、RFフロントエンドの各デバイスや、デバイスを実装したRFフロントエンドモジュールの需要が高まっている。RFフロントエンドとは無線通信を行う装置において、アンテナとベースバンド信号処理部の間の高周波信号の処理を担う部分を指す。当社(計測器メーカ)は5Gフロントエンドデバイスの測定課題と測定法について提案する。」
まず1は「フロントエンド計測器」という表現が使われているという事実である(掲載されている製品が適切かはさておき)。2と3は音・振動の計測では、センサからの微弱な信号を受けてデータレコーダやPCなどに適切な電圧の信号で測定データを出力する部分の機器をフロントエンドと呼んでいることがわかる。4は、信号を受信する入力部の機構がフロントエンドと呼ばれ、計測器メーカがフロントエンドの評価を自社の計測器で行うことが提案されている。
これらを勘案すると、計測器のフロントエンドとは、1.入力部で最先端に信号を受けて処理をする部位のこと。たとえばオシロスコーププローブが接続されている入力端子のすぐ後ろの回路など。2.振動・ひずみ・音・温度・圧力などの物理量測定で、各センサから信号を受けて(増幅し)PCなどの後工程(解析などの処理)に測定データを渡す役目の機構を指す。具体的にはシグナルコンディショナチャージアンプ、アンプ内蔵のひずみデータロガーレベルレコーダなど。特に音・振動の測定ではフロントエンドという表現が良く使われる。音・振動は測定後の後処理(バックエンド)であるデータ解析・分析も重要なため、計測器の役目に応じた呼称がされていると思われる。

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