計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

ヒステリシス

読み方:

ひすてりしす

カテゴリー:

#障害・EMI試験器

(hysteresis)
磁界の中に置かれた磁性体は磁化されて磁石になる。外部磁界と磁化の関係(関数)は非線形になる。外部磁界の大きさを強くしていくと、その影響による磁化の大きさは、線形にはならず、ある限界点で飽和する、また外部磁界を弱めても、残存磁化があり、磁化の大きさは元の値にはならない。横軸を外部磁界(磁場の強さH)、縦軸を磁化(磁束密度B)にしたグラフをヒステリシス曲線(別名B-Hカーブ、B-H特性)という。一筆書きのようにグラフの軌跡が1周して元に戻るので、ヒステリシス・ループともいわれる。ヒステリシスというとB-Hカーブのことをさすことが多い。
ヒステリシス曲線は磁性材料の評価に使われ、計測器では岩崎通信機の「B-Hアナライザ」が代表的。Wikipedia(ウィキペディア)には「ヒステリシス:ある系の状態が、現在加えられている力だけでなく、過去に加わった力に依存して変化すること。履歴現象。」とある。ヒステリシスはヒストリー(歴史)と語源が同じことばといえる。計測器ヒステリシスといえば、磁性材料のB-Hカーブ(B-H特性)の測定器が第一番に思い浮かぶ。
磁気測定器としては、B-Hアナライザ以外には磁束密度(磁気)の測定器であるガウスメータ(テスラメータ)がある。ナルダや日置電機は磁界測定器(空間の磁界の測定器)をつくっている。電磁界強度計(電界強度計)であるメジャリングレシーバシグナルレベルメータも広義には磁気測定器の仲間といえるが、アプリケーションは無線(移動体通信)やCATVのような映像(テレビ・オーディオ測定器)である。

参考用語
参考記事
計測器情報
ブローシャを見て500ポイントゲット