計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

バックエンド

読み方:

ばっくえんど

カテゴリー:

#物理量測定器

(back end)
back endは後部(の)、後工程(の)、最終段階(の)、などの意味。
ソフトウェアやシステムの構成要素では、利用者や他のシステムから見えないところでデータの処理・保存を行う要素を指す。ソフトウェアの場合は利用者が触れない機能や処理を担当するプログラムをバックエンドといい、利用者への表示や操作の受け付け、別の外部機器やシステムとの入出力などはフロントエンド(front end)という。
WebシステムやWebアプリの開発ではフロントエンドとバックエンドは別々に製作される。フロントエンドはユーザが目にする部分を指し、バックエンドは舞台裏であるサーバーが担う部分である。Webサーバー側やデータベースのシステムなど、ユーザの目には見えない部分をバックエンドと呼んでいる。
原子力の用語では、核燃料サイクルのうち、核燃料製造や原子力発電所での運転をフロントエンドといい、放射性廃棄物の処理や使用済燃料の再処理、原子力施設の廃止などをバックエンドという。ここでは前工程、後工程という意味でフロントエンドとバックエンドは使われている。
原子力関連の論文で、DUTから測定値を得た後のPCでの解析について、「DAQバックエンドの処理」、「バックエンドソフトウェア」と表現するものがあった。この論文は核燃料サイクルの後工程(バックエンド)ではなく、計測後のソフトウェアによる処理をバックエンドといっている。計測の用語としては、センサからの微弱な信号を受けて、それを適切な電圧値やデジタルデータに変換し、記憶する機能をフロントエンドと呼ぶ(主に振動やひずみなどの測定ではDAQがそれを担うことが多い)。それに対して、フロントエンドから送られたデータを使いPCなどでデータの処理(解析など)を行うことは後処理なのでバックエンドと呼称される行為といえる。計測の分野ではフロントエンドは既知の認知されたことばだが、筆者は(上記の原子力の論文のように)計測でもバックエンドといって良いと考える(計測の用語としてのバックエンドはあまり使われてはいないが)。
前述のWeb開発でも、ユーザが目にするWebサイトを「フロントサイト」というが、裏側でフロントサイトを管理(表示などの制御)しているサイトをバックサイトではなく「管理サイト」と呼んでいる例がある。この例は「フロントは良く使うがバックはあまり使わない」という慣習を伺わせる。

プレミアム会員様限定限定クーポンを手に入れよう !