計測関連用語集

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詳細説明

トリガ機能

読み方:

とりがきのう

カテゴリー:

#FFTアナライザ

(Trigger Function)
計測器が測定を開始する(測定対象からの連続した信号を取り込んで記録や表示をする)タイミングを設定する機能。オシロスコープレコーダプロトコルアナライザなど多くの測定器が持っている、計測器の代表的な機能。
FFTアナライザで有名な小野測器の「FFT解析に関する基礎用語集」には以下の解説がある。入力信号のある点、または外部信号を合図にサンプリングを開始する機能。入力信号そのものをサンプリング開始の信号すなわちトリガ信号として、それが設定電圧に達した時点を基準にサンプリングを開始する内部トリガと、外部からパルス信号を入力しその時点を基準にサンプリングを開始する外部トリガがある。この機能により波形のうちの解析したい部分を効率よく捕らえて分析することができる。また時間波形の平均化を行う際はトリガ機能によって波形を同期させる。1)トリガ極性:信号が立ち上がって設定電圧に達したときにトリガをかけるか(+)、立ち下がって設定電圧に達したときにトリガをかけるか(-)、両方でかけるかの3種類がある。2)トリガポジション(※):トリガがかかった点(トリガ点)に対して何点前から、または後からサンプリングを開始するかを指定する。トリガ点より前からサンプリングを開始することをプレトリガ(※)、トリガ点より後からサンプリングを開始することをポストトリガという。3)トリガレベル:トリガがかかる電圧レベルを設定する。4)トリガの種類:次の3種類のモード(※※)、シングルトリガ、リピートトリガ、ワンショットトリガがある。5)シングルトリガ:一旦トリガがかかり1フレーム分取込まれると待ちの状態となるモード。6)リピートトリガ:トリガがかかるたびに1フレーム分ずつ取込むモード。サンプリングの途中でトリガパルスがきてもそれは無視される。7)ワンショットトリガ:一旦トリガがかかるとトリガフリー(トリガをかけていない状態)となるモード。)

上記の解説はFFTアナライザの機能説明も兼ねている。トリガ機能が充実しているオシロスコープでは以下のように別の解説もある。
(※)トリガポジションについては以下の用語解説(オシロスコープの機能説明)に図解がある。「プレトリガ」は別名「プリトリガ」と表記されることの方が多い。
(※※)トリガの種類をオシロスコープでは「トリガモード」と呼称する。以下の用語解説はオシロスコープの機能説明である。オシロスコープではオート(auto)、ノーマル(nomal)、シングル(single)がある。オシロスコープは多くの電子・電気技術者が使うので、このモードの名称は良く知られている。

参考用語
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