計測関連用語集

TechEyesOnlineの用語集です。
計測・測定に関連する用語全般が収録されており、初めて計測器を扱う方でも分かりやすく解説しています。
フリーワード検索をはじめ、カテゴリー、索引から簡単にお調べいただけます。

フリーワード検索

詳細説明

テスタ

読み方:

てすた

カテゴリー:

#その他

(tester)
テスタとは、広義には試験器のことである。試験(テスト)をする機器なので計測器のことをテスタと呼ぶことは多い。「テスター」という表記もある。会話での発音は「テスター」である。
狭義には、ハンドヘルド(片手で持って操作できる可搬型)の小型の箱で、電圧・電流・抵抗を測定する指示計器を、特にテスタと呼称している。電子工作のときに簡便な電圧測定に使ったり、電気工事の作業員が携帯している。だいたい、10cm~20cmの立方体で、大きなマッチ箱より一回り大きい程度のサイズ。操作面の上部は針が振れて測定値を表示するメータで、下部はレンジを切り替えるロータリーノブ(電圧、電流、抵抗など測定したい項目を切り替える)と入力コネクタがある。近年は表示がアナログ式(針が振れるタイプ)からデジタル表示になり、奥行き(計測器を持った時の厚み)が小さく、より薄型になっている。この狭義のテスタは電圧や電流、抵抗など電子回路の値を測定できるので回路計と呼んだり、(たとえば電圧だけ、などの単一の物理量ではなく)複数を測定できるのでマルチメータと呼ばれることもある。アナログ表示のテスタの別称はアナログマルチメータである。それがデジタル表示になり、現在の代表的な計測器であるデジタルマルチメータになっている。
海外では計測の事業の事をtest&measurementと呼ぶことが多い。その略記であるT&Mなる略記が海外から輸入されて、計測器メーカに普及したので、国内計測器メーカの計測器事業部門のことをT&Mと呼ぶメーカがいくつか散見される(横河電機は1990年頃に計測器事業部門をT&Mと呼称していたが、現在の後継会社である横河計測にはまったくT&Mなる表記はない)。英語圏のmeasureは日本では、測定、計測、測量、計量などの多くの翻訳がされて使われる、大変につかみどころのないことばである。test&measurementは計測であるが、国際計量計測展はINTERMEASUREと呼ばれ、計測よりも計量に重点が置かれている感がある。法律も計測法ではなく、計量法である。計測と計量の正確な線引きは難しい。たとえばエー・アンド・デイは計量(電子天秤など)と計測(データロガーなど)を両方とも手がける大手計測器メーカである。
余談はさておき、テスタにはクランプテスタアーステスタ無線機テスタシグナリングテスタなど、基本測定器から通信の専用器まで幅広く機種群がある。広義のテスタと同じく「メータ」も計測器では良く使われるが、両者はほぼ同義で違いはほとんどない。計測器の名称には、そのほかにアナライザ(スペクトラムアナライザなど)やスコープ(オシロスコープなど)も頻繁に使われている。

計測器情報:テスタと付く製品の例

ブローシャを見て500ポイントゲット