コンセント
(electrical outlet)
屋内配線から電気を取るためにプラグを差し込む口のこと(和製英語)。
発電所でつくられた電力(電気)は変電所や電柱の変圧器を経由して各家庭に100Vの交流電源となって供給される。電気で動作する機器を動かすには電源ケーブルをコンセント(ACコンセント)に差し込んで機器につなぐ。日本では1か所のコンセントで同時に流せる電流は15A(ワット数は1500W)までとなっている。
海外ではelectrical outlet(電気の出口)やoutletと呼ばれる。英語の「concentric plug」を略したconcentが語源といわれる(綴りがconsentだとagreement:同意、になってしまう)。明治時代に輸入されたコンセントに円形をした物があり、その構造から「concentric plug」(同心円状のプラグ)と呼ばれた。その後、電気工事や設計者などは「コンセントプラグ」と呼称した。大正時代の電気配線の資料(規格)では「コンセントプラグ」という表記で、プラグとコンセントを組んだ両方のコネクタを指している。大正末に規程は改訂され、ケーブルの先についたコネクタの方を「プラグ」、壁に設置する方を「コンセント」と分けた。これでelectrical outletは日本では正式に「コンセント」となった。