計測関連用語集

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詳細説明

アナライジングレコーダ

読み方:

あならいじんぐれこーだ

カテゴリー:

#レコーダ・記録装置

(analyzing recorder)
横河電機(現横河計測)が1980年代~1990年代につくっていたレコーダ(多チャンネルの波形測定器)。AR1100Aなど、形名の頭がARだった。シリーズ最後のモデルAR4000シリーズは2004年7月に販売終了し、後継モデルはスコープコーダDL950である(2022年7月、同社HPより)。
同社の製品説明には「AR4400/AR4800は波形測定に必要な測定、処理、表示、記録機能を1台に集約し、プラグイン入力ユニット、カラー表示、光磁気ディス クドライブなど最新技術を導入した多機能波形測定器」とある。同時期のオシログラフィックレコーダOR(またはORM)シリーズとともに、当時の横河電機のメモリレコーダの機種群である。
アナライジングレコーダ(現在のスコープコーダ)の源流は1976年発売のモデル3650(品名はサウンド・バイブレーション・モニタだったらしい)。後に3650(1980年発売、品名はウェーブメモライザ)、3655(1983年、このモデルからアナライジングレコーダ)、AR1100(1990年)と続き、DL708(1997年、デジタルレコーダ)、DL750(2002年、スコープコーダ)になる。

横河電機は記録計(いわゆるレコーダ)の老舗である。現在でもデータ収集(DAQ)は主要な製品群の1つで、計装分野のデータロガーやペーパーレスのレコーダなどを継続的にラインアップしている。横河電機の計測器事業部門が分社化した横河計測はレコーダではなくオシロスコープに注力し、看板商品のDLシリーズは、1980年~2000年代には国内のデジタルオシロスコープ(汎用オシロスコープ)でテクトロニクスとシェアを2分するトップブランドだった。
ただし、レコーダのようなオシロスコープとしてアナライジングレコーダをつくった。オシロスコープとレコーダの中間の仕様で、「両者のいいとこどりをしたオンリーワン製品」とメーカはPRしている。発売当時のコンセプトが「(レコーダのような)オシロ」のため、当サイトのカテゴリー(機種分類)はオシロスコープの中にレコーダオシロという分類をつくっている。ただし、現在のスコープコーダ(アナライジングレコーダの後継)は、横河計測ホームページでは「オシロスコープ/波形測定器」と「データロガー/データ集録(DAQ)」の両方のページに掲載している。つまりオシロと記録計の両方である)という主張になっている(2023年10月現在)。

参考記事
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