nm
(nano meter)
非常に小さな長さの単位。n(ナノ)は10のマイナス9乗の接頭辞。0.000000001 mに相当。0.1nmはÅ(オングストローム)という単位があり、分子や原子の大きさを表すのに使われる。つまり1nmは電子顕微鏡で測定するサイズである。SEM(走査電子顕微鏡)やAFM (原子間力顕微鏡)を使い、モニタに画像を出して観察・解析している。nmは電子計測器というより科学分析機器の仕様によく出てくる。光ファイバ通信に使われる信号の波長は1.3 μm(1300nm)でnmオーダではない。ナノオーダの計測器としては、オシロスコープはns (ナノ秒)の高速信号を観測できる(GHz 帯域の広帯域オシロスコープ)。
半導体の進歩は微細化による小型・高機能化で、2026年時点の最新スマートフォン(ハイエンドモデル)には、2nmプロセスで製造された最先端チップが搭載され始めている。Android OSのGalaxy(ギャラクシー)が有名なサムスン電子(Samsung)は、世界初となる2nmプロセスの自社製チップ Exynos 2600を2026年初頭発売予定のGalaxy S26に本格導入(量産開始)すると報じられている(2025年6月)。半導体の回路の線幅はnmオーダになり、さらに微細化が進行している。
日本の半導体産業を再生させる意欲的な挑戦であるRapidus株式会社(ラピダス)は、北海道千歳市の工場で2nm次世代ロジック半導体の試作ラインを2025年4月に準備完了し、2027年度後半の量産開始を目指している。さらに2029年以降の次世代技術として1.4nm世代の量産も視野にある。この計画は世界最先端の製造を計画するインテルやTSMC (台湾の世界No.1半導体ファウンドリ)と肩を並べている。
ナノの語源は、古代ギリシャ語で「小人」を意味するnanos(ナノス)といわれる。微小な世界を「ナノ」と呼び、ナノテクノロジーは時代の先端を象徴する技術の1つである。
電子顕微鏡の分解能(JSAP EXPO Spring 2019 Exhibitionで、レーザーテック(株)のHYBRIDの資料)

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