VXI
(VME eXtensions for Instrumentation)
1987年に策定された、VMEバスに基づいた規格。
VMEバスはコンピュータのバス規格として開発された。1979年にモトローラの技術者はMPU 68000システム向けの標準バスとしてVERSAバスを開発した。後にVMEバス(VERSA Module Eurocard busまたはVersa Module Europa)と改称した。1987年にHP(ヒューレット・パッカード、現キーサイト・テクノロジー)、Wavetek(ウェーブテック、Wandel&GoltermannやActernaを経て、現Viavi)、Tektronix(テクトロニクス)、Racal Instruments(現EADS)、Colorado Data Systemsの共同でVXI規格が策定されている。VXIbus Consortiumが普及促進を図り、2004年には拡張された仕様が追加されている。
VXIシステムは大型シャーシ(最大13スロット)で構成される。VMEではモジュールはBサイズ(230×160mm)だったが、VXIでは6U/Cサイズ(230×340mm)が主流。キーサイト・テクノロジーにはE8403A(Cサイズ、13スロットVXIメインフレーム)があった(すでに生産中止)。VXI plug&play Alliance(VXIpnp)は、ハードウェアとソフトウェアの相互運用標準として、Virtual Instrument Software Architecture(VISA)を規定している。VXIpnpドライバをサポートしたアプリケーションソフトウェアとしてLabVIEW(ラボビュー、NI:National Instruments製品)とMATLAB(マットラボ、MathWorks製品)がある。VXI製品の市場は軍需とアビオニクスが多いとされている。2000年代に登場したPXIやPXIeとは市場をすみ分けていると思われる。
2000年頃に横河電機の計測器事業部門(現横河計測)はVXIのモジュール式計測器 VE7000シリーズを発売している。COMSOL(コムソル、解析用のシミュレーションソフトウェア)の国内総代理店である計測エンジニアリング株式会社は2001年に創業し、WE7000シリーズをハードウェアとしてアプリケーションを開発していた。当時は信号発生器やオシロスコープなどの基本測定器を、モジュール式計測器でラインアップしていたのは国産メーカでは横河くらいしかいなかった。2010年代にはWE7000シリーズは生産終了し、後継モデルはない。つまり国産でVXIシステムをつくるメーカはほとんどいない。菊水電子工業はVISAに対応したライブラリ(VISAライブラリ)をラインアップしている。
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