Typhoon HIL
パワーエレクトロニクス関連の大手メーカであるMywayプラスが販売しているHILS。汎用HILSは多くのメーカがつくっているが、パワエレに特化した(パワエレ技術者向けの)HILS(たとえば自動車向けのHILSはエー・アンド・デイやdSPACEがつくっている)。
Typhoon HILは米国のHILS専業メーカの会社名だが、Mywayプラスは製品名にしている。2017年頃に日本の販売店を探していたTyphoon HIL社は、東京都立大学の清水先生の紹介でMywayプラスと契約した。同社がパワエレ用の回路シミュレータ PSIM(ピーシム)で大きな実績があったことが紹介の背景にあると推測される。同社が取り扱いを開始した2017年と、数年の販売実績を経た2つの展示会取材(以下)を比較すると面白い。
Mywayプラスの事業は大きく3つあり、開発ツール(PSIMや、モデルベース開発のツールであるTyphoon HILなど)、試験用電源・バッテリ充放電試験システム(電力回生型双方向電源のAPL2やpCUBEなど)、モータやインバータの評価システム(インバータエミュレータ pMOTION、リアクトル評価装置、モータエミュレータ)である。