計測関連用語集

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詳細説明

sniffer

読み方:

すにふぁー

カテゴリー:

#プロトコルアナライザ

1990年頃に使われていたLANプロトコルアナライザの通称。当時はLANの導入・普及期で、各種のLAN機器が多くのメーカから発売され、LANのプロアナは重宝された。米国のNetwork General社が1986年にSnifferをリリース。1987年には東陽テクニカが国内の代理店権を獲得しSnifferの国内販売を開始。1989年に東陽テクニカは日本語化したラップトップモデルの販売を開始し、ネットワークの基礎からトレーニングを行う「Sniffer University(1996年から)」も好評で、国内で多くの販売実績を残した。
LANのプロアナは国内の通信計測器メーカである安藤電気やアンリツもつくったがほとんど売れずに、LANプロアナといえばSnifferというくらい普及した。当時のSnifferはその時代の最先端のPCにソフトウェアを内蔵した構成で、外観はまったく可搬型のパソコンだった。そのためPCの変遷に合わせてモデルが毎年のように変わった。とうとう最後はハードウェアは無くなり、CDなどのメデイア媒体でソフトウェアを提供し、ユーザの保有するPCがLANプロアナになるという形態になった。その後、LANの普及が進むとオンラインモニタができるフリーソフトが出てきて(LANも円熟したのでプロトコル解析の需要は減少して少なくなり)、LANプロアナは計測器としては終焉した。
Network General社は現在はClearSight Networks社として100ギガビットイーサネットに対応するSynesisなど、「より高速のネットワークに対応するパケットキャプチャ装置」に注力している(プロアナの2極化、低速のラインモニタと高速のプロトコル解析機器の例といえる)。販売は引き続き東陽テクニカがしている。
ネットワーク機器の仕事を経験した年配の技術者は、いまでもLANプロアナのことを「スニファー」という。逆にスニファーと聞いて「1980年後半から1990年代に活躍したLANプロアナ」だと、瞬時に理解できないと、この年配技術者との会話は成立しない。このように計測器の通称を知っていることが、計測器業界(村社会)で粛々と仕事をこなすための基礎知識・スキルである。

参考用語:ギガビットLAN
参考記事:東陽テクニカ自社開発の大容量パケットキャプチャ/解析システム「Synesis」100GbE回線対応モデル・・ClearSight Networks社の100ギガビットイーサネット製品を取材。

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